オーディオI/FやMIDIコンなんかを買うと付いてくる「バンドル品」というソフトがあります。
製品版ではないから機能制限はあるけど、入門用として十分に使えるものもあります。
Ableton Liveの場合は【Ableton Live Lite】という名前でバンドルされてます。
Ableton LiveっていいDAWなのに、なぜかバンド周りにユーザーが少ない。
ちょっと悔しいので、バンドマン向けに役立ちたくてAbleton Live講座もやってます。
記事を書いてるakimはAbleton認定トレーナーです。

無料
機材のバンドル(おまけ)として付いてくるので機材代はかかるけど、ソフトとしては完全無料。
その代わり多少の機能制限があります。
とはいえ、Ableton Liveがどんなソフトかを知るには十分な機能が備わってると言えると思います。
Live10 Lite
入手する
入手方法は、Live Liteが付属している機材を買うことがスタート地点。
たとえばサウンドハウスで【Live Lite】で絞り込むと結果はこんな感じ(執筆時)。
ただし、あくまで単純に絞り込んだだけなのでLive Liteが付属していない製品が含まれてる場合もアリ。

GtやBa、Voなどの場合はオーディオI/Fは必要不可欠なものだよね。
Keyや、作曲のみに使う予定であればまずはMIDIキーボードが必要かもしれない。
DJやライブパフォーマンスがやりたいなら、APCやLaunchpadのようなMIDIコン(フィジコン)がいいかも。
付属がLive9 Liteだとしても、ちゃんとLive10 Lite使えます。
(Abletonサポートに確認済み)
その辺は気にせずに機材を選んでね^^
シリアルナンバー
一昔前なら機材を買うとドライバーやバンドルソフト用のCD-ROMが付いてたもんだけど、いまはネットからダウンロードが当たり前の時代です。
以下のページにアクセスしてダウンロードするところから開始です。

そのとき、インストールに必要な【シリアルナンバー】を用意することをお忘れなく。
CD-ROMの代わりに、シリアルナンバーが書かれた紙が入ってませんでしたか?
あるいはマニュアルにシリアルナンバーが印字されてませんか?
どう探しても見つからない場合は、Abletonに【シリアルナンバーをリクエスト】しましょう。

中古品には要注意
前所有者がすでにAbleton Liveを登録していた場合は、前所有者が【ライセンス譲渡のリクエスト】をおこなう必要があります。
つまり【僕は彼にライセンスを譲るので、そのための手続きをします】ってことをAbletonに伝えるってことですね。
この手続きをして初めて、正規に使えることになります。
その他、シリアルナンバーについてのトラブルは以下のページを参考に、どうぞ。
Liteの機能
一番気になるのは、きっと機能面だよね。
せっかくLive Lite目的で機材を買ったのに、使い物にならなかったら悲しすぎるからね。
公式の機能一覧はこちらのページへ。

抜粋すると
- セッションビュー / アレンジメントビュー
- 最高32ビット/192kHzのマルチトラックレコーディング
- 先進的なワーピングとリアルタイム・タイムストレッチング
- グループトラック(グループトラック内にグループトラックを作れるLive10からの新機能)
- VSTおよびAudio Units対応
- Capture MIDI(キャプチャー。Live10からの新機能)
- ReWire
- WAV、AIFF、MP3、Ogg Vorbis、FLACファイル対応
など、音楽制作に最低限必要な機能と、Ableton Liveらしさは備わってますね。
Live10からの新機能もちゃんと搭載されてます。
インストゥルメントは
- Drum Rack
- Impulse
- Simpler(サンプリングした音を柔軟に加工することが出来る)
- Instrument Rack
エフェクト(一部)は
- Compressor
- EQ Three
- Reverb
- Audio Effect Rack
- Arpeggiator
- Scale
- MIDI Effect Rack
サンプルは
- 84のループ
- 1249 ドラムヒット
- 513 Multisamples, FX and other one-shots
って感じ。
(一部を抜粋してます。全部はLive10 Liteの全機能ページで見てください)
名前を見ただけでは音が想像付かないかもしれないけど、自分のバンドに「こんな曲作った!」って聴かせる分には十分の機能を持ってます。
サンプルに入ってるループ素材を使えば、新曲のアイデアも次々と生まれる!かもしれない。
じゃあ、Standard以上のエディションが不要なのかといえば、そんな訳はなく。
Live Liteには
- 最大で8トラック(MIDIとオーディオの合計)
- 最大で8シーン(セッションビューの横列)
- センド/リターントラックは2つ
- EQ Eightが入ってない(EQ Threeだと音作りには物足りない)
- External Instrumentが入ってない(ハードウェアシンセなどのルーティング・ユーティリティ。これが無くても外付け機器は使えるがあった方がいろいろ楽)
- Max for Liveが使えない(Suiteから)
などの弱点というか、足りない部分は存在します。
本気で曲を作りこみたい場合はStandard以上は必須になってくるだろう、ってのが正直なところかな。
でも
【とりあえずDAWというものに触れてみたい】
とか
【Ableton Liveを使ってみたいけど、30日間限定では期間が短い】
なんて人には十分なスペック。
Liteからのアップグレード
これが一番現実的というか多いパターンなんじゃないかなぁ。
僕はLiteからではなかったけど、ほぼ同程度の機能だったIntroからアップグレードしたタイプです。
経緯としては
- 全機能が使えるデモ版を試用
- デモ版が使いやすかったので、価格が手ごろな【Intro】を購入(Live8)
- 1年ほど使ってIntroに物足りなくなったので【Standard】にアップグレード(Live8)
- Live9がリリース。Max For Liveが使いたかったので【Suite】にアップグレード(Live9)
- 現在はLive10 Suite
って感じ。
機能に物足りなくなってからアップグレードする方が無駄が無い気がする。
DAW初心者が全機能を使いこなすって、なかなかにハードルが高いもん。
もてあまして使わなくなるよりは、使い続けるのが上達の一番の近道だし、ね。
追記:Live Lite編始めました
Ableton Live講座をYoutubeで公開しています。
その講座で【Live Lite編】始めました。
ゆくゆくはStandardやSuiteへのアップグレードするのをおススメしますが、とりあえずはLiteから始めたいという場合もあるでしょうし。
何よりこのブログへの検索ワードの上位にいつも『Live Lite』があるので、ご期待に沿いたいなと思いまして。
なぜLiteから上位エディションへのアップグレードが必要になるのか、なんてところも話していこうと思います。
僕がAbleton Liveを好む理由
どのDAWを使うかって、機能だけじゃなくて相性や出会いもあると思うんです。
自分が使いやすいと思えるDAWってのは、習得コストも低く済みます。
つまり早い段階から【音楽を作るのに集中できる】ってこと。
僕個人で言うなら、セッションビューのおかげで曲作りがかなり楽に感じてます。
そのほか、Ableton Liveは直感的にエフェクトやインストゥルメントが使えるのでマニュアルを必要とする場面が非常に少ない。
さらに、インフォビューの説明も助けになります。
- 小難しいマニュアルを読むのはキライ
- ソフトを操作したいんじゃない。曲を作りたいだけ
- 曲を作品としてではなく、バンドメンバーに聴かせるレベルに仕上げられれば十分
など、曲を作りこむわけじゃなくて、楽曲制作の1つの過程に使いたいだけって人、多いと思うんですよ。
僕も元々はそういうタイプなんで、その気持ちはよくわかります。
でも、Ableton Liveを自由に扱えるようになるまでにストレスを感じたことって、ほとんど無かったのは事実。
『Ableton Live?DJやパフォーマーが使うソフトでしょ?』
って思い込みをハズしてさえもらえれば、Ableton Liveの魅力が伝わると思うんだけど。。。
ビハインド
ただ。
他DAWに比べて、Ableton Liveは操作方法やTipsに関する日本語の情報が少ないのは否めないよね。。。
英語だとたくさんあるけど、英語の画面ってだけで拒否反応を起こす人は少なくないしね。
大きい本屋に行っても、アマ●ンで探しても、グーグル先生に聞いても、情報元が限られてるのも事実。
正直、他社に出遅れてる感はある・・・よね・・・。
ここは僕が変えて行きたいと思ってるところです。
なので、Youtubeや、このブログでコツコツとAbleton Liveの操作方法やTipsを紹介しているわけで。
もし疑問や質問があったらAbleton Live/Push質問ページからとりあえず送ってください。
基本無料ですし、気難しく考えなくていいですよ^^
『ずっとわからないところがあるのに、全然ブログや動画にしてくれない!教えて~!!』
って感じでOKです^^
レッスンという選択肢
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楽しむためのちょっとしたTips、レッスンしてます。
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レッスン、お請けします
このブログを書いている僕(akim)はベースのレッスンもやっています。
バンド生まれバンド育ちで、メジャー在籍バンドのBass担当にもレッスンしていたakimが実践的なベースを教えます。
あなたの『ここが知りたい!』を知れるレッスンです。
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