K-MIXをフィジコンとして使う~バンドマンこそAbleton Live

バンドマンこそAbleton Live

K-MIXってホントに多機能で高性能なんですよね。
なので、全体を同時に把握するよりも、使いたい機能ごとに把握した方がたぶんわかりやすいかと(経験談)。
この記事ではK-MIXをフィジコン(コントロールサーフェス)として使う方法を書きます。

Ableton LiveっていいDAWなのに、なぜかバンド周りにユーザーが少ない。
ちょっと悔しいので、バンドマン向けに役立ちたくてAbleton Live講座もやってます。
記事を書いてるakimはAbleton認定トレーナーです。

Ableton認定トレーナーロゴ
Ableton Live講座動画のアプリ作りました。

K-MIXって何ぞや?

K-MIXとは、Keith McMillen Instruments(略称KMI)から販売されてる【オーディオI/O兼フィジコン兼ミキサー】です。
非常に多機能で高機能です。
が、思ってる以上にコンパクト。
手元に届いたときに『え?マジで??』と思ったのは事実です。

だって【23.4 x 16.8 x 3.81cm / 730g】ですからね。
2in2outの一般的なオーディオI/Oだって1kg近くありますよ?
K-MIXは【8in10out】なのに、よくもまあこんなにコンパクトに。。。

日本ではパール楽器さんが代理店です。
日本人にとっては嬉しいことに、パール楽器さんが代理店になってから日本語マニュアルとかが充実して、以前に比べて格段に使いやすくなりました。
これだけの高機能の機材を英語マニュアルだけで使いこなすのはハードル高過ぎですから(;^_^A

K-Mix Audio Interface Digital Mixer & Control Surface | Keith McMillen Instruments
K-Mix is a ultra-accurate audio interface, programmable digital mixer and MIDI control surface from Keith McMillen Instruments.
K-MIX | Keith McMillen Instruments
◆ K-MIX 取扱説明書(英語版)  ※PDFファイル 7.19MB ◆日本語対訳Kmix 取扱説明書(前半:ハードウェア部分) ◆日本語対訳Kmix 取扱説明書(後半:ソフトウェア部分) kmix-mixing-quickstart
8イン&10アウトのオーディオインターフェイスとプログラム可能のミキサー、そしてMIDIコントロールサーフェスまで備え、シンプルを究めたデザインにより優れた耐久性を誇る次世代デバイス

動作環境

動作環境は

  • Windows10 + Ableton Live11 Suite
  • Macbook(Big Sur)+ Ableton Live11 Suite

の2つで確認しています。

基本的にWindows機で制作等を行い、Macbookは出先でのRecやライブパフォーマンス等に使う感じです。
出先でも使うのでMacでも動作確認していますが、基本はWindows環境下でのブログになります。

質問や問い合わせは、当然ながら公式サポートがおススメ。
以下からどうぞ。

Security check

Ableton Liveに重きを置く質問であれば、僕でもわかるかもですが。
その際は以下からお願いします。

下準備

下準備がまだの場合は、以下のページを参考にして下準備を済ませてください。
その方が、より理解しやすいかと思います。

フィジコンとして使う

フィジコン、つまり【フィジカルコントローラー】の略ですね。
K-MIXの操作でAbleton LiveなどのDAWを操作するための機材として使います。

基本設定

まずは使うための基本設定から。
Ableton Liveの環境設定を開き、Link/Tempo/MIDIタブを開きます。

【MIDI】の項目を以下のように設定します。

  • コントロールサーフェス⇒K Mix Live11
  • 入力⇒Control Surface
  • 出力⇒Control Surface

次に【MIDI Ports】の【In:K_Mix_Live11 Input】と【Audio Control】のチェックを以下のようにします。

  • トラック⇒チェックする
  • 同期⇒チェックしない
  • リモート⇒チェックする
  • MPE⇒チェックしない

特に重要なのは【トラック】のチェック。
これは必須。
【リモート】はチェックしなくてもいいみたいだけど、僕はチェック入れてます。

ここまで設定したら環境設定を閉じます。

akim is Bassist

バンクを選ぶ

K-MIXには【バンク】と呼ばれるプリセットが4つ準備されています。
特定の【バンク】はさらに【モード】という派生先も持っています。
こう書くと難しそうですが、主に使うのは2つ位なのでそれだけ覚えておきましょう。

バンクの選び方

バンクは【Shift】ボタンを押しながら、ダイヤモンドパッドのどれかを押せばOK。
ダイヤモンドパッドの横に書かれている【Mix】【1】【2】【3】が選ばれるバンクになります。

この4つの内、【Mix】は通常のバンクです。
オーディオI/Oとして使ってるときもこの状態です。

Ableton Liveを操作するときにおススメなのは【1】のバンクです。
【1】にはAbleton Liveを動かすためのプリセットが入ってるので、そのまま操作出来ますし、好みにカスタマイズすることも可能です。

【2】と【3】もMIDIノート等がプリセットされてますが、そのままAbleton Liveを操作する状態にはなっていません。
自分でMIDIマッピングする必要があります。

【1】【2】【3】はそれぞれエディターでカスタマイズすることが可能です。
が、まずは【1】で操作するのが楽かと。

akim is Bassist

ちょっとだけMIDIマッピング

ダイヤモンドパッドの【〇】【▷】【□】をトランスポートにアサインしておきましょう。
【Shift】を押しながら【◀◀】を押して【Mixバンク】に入ります。

ダイヤモンドパッドにトランスポートの【Rec】【Play】【Stop】をアサインします。

MIDIマッピングについては以下の動画で解説してるので、そちらを参考に。

akim is Bassist

これでMIDIマッピングは完了。
Mixバンクのとき、ダイヤモンドパッドをトランスポートのように使うことが出来ます。

ただし、このマッピングはK-MIX側ではなくAbleton Live側に記憶されてます。
K-MIXを音楽制作に活用するなら、このMIDIマッピングはAbleton Liveのデフォルトセットに設定することをおススメします。

akim is Bassist

バンク1を使う

先に書いたように、Ableton Liveを操作するなら【バンク1】が楽々です。
【Shift】を押しながら【〇】を押して【バンク1】に入ります。

ここからいくつかの【モード】に派生出来るんですが、まずはシンプルな使い方からいきましょう。

注意点として、全トラックのアームボタンをOffにしておきましょう。
K-MIXはMIDIノート、あるいはMIDI CCを送ることでAbleton Liveを操ります。
MIDIトラックのアームボタンがOnになってると、意図してない音が鳴ったりしちゃいますからね。

Global Controls

まずは【Global Controls】から。
最初に、〇ボタンが全部消えてることを確認してください。
点いてるボタンによっては他のモードに入っちゃうので、要確認です。

〇ボタンが全部消灯してることが確認出来たら、いじっていきましょう。

ダイヤモンドパッド

Ableton LiveがK-MIXをコントロールサーフェスとして認識すると、セッションビューに【枠】が表示されます。

ダイヤモンドパッドはこの【枠】を上下左右に動かす働きをします。

この【枠】は、K-MIXの1~8のフェーダーと連動しています。
さらに、シーンの1~6とも連動しています。

フェーダー

1~8のフェーダーは【枠】の中にあるトラックのボリュームスライダーと連動しています。
Masterのフェーダーは、Masterトラックのボリュームスライダーと連動しています。

【枠の中にある】というのがミソで、ダイヤモンドパッドで枠を左右に動かした場合は連動するフェーダーも変わります。
ただし、Masterフェーダーとの連動は変わりません。

〇ボタン

〇ボタンの1列がシーンに連動してます。

フェーダーと同様に、枠を上下に動かした場合は連動するシーンも移動します。

トラックセレクト

K-MIXの1~8ボタンがトラックセレクト機能を持ちます。
この機能も【枠】に連動してるので、たとえば枠が9~16トラックを囲んでいる場合はK-MIXの1ボタンは9トラックを操作することになります。

Masterボタンは、枠の場所に関わらずにMasterトラックをセレクトします。

ロータリー

トラックセレクトボタンで選んだトラックの【Pan】【Send A】【Send B】【Send C】を操作します。
ロータリー内の赤い光が、PanやSendのつまみの位置と連動します。

Masterをセレクトした場合は、Masterの【Pan】を操作します。

akim is Bassist

Mix Mode

【Global Controls】のときに【VU】ボタンを押すと【Mix Mode】に入ることが出来ます。
【Mixバンク】とは別物なので、ご注意を。。。

ロータリーやダイヤモンドパッド、トラックセレクトボタンは【Global Controls】と同じ働きをします。

フェーダー

【枠】に入ってるトラックのボリュームスライダーとして働くと同時に、【VUメーター】として働きます。
本物のVUメーターのように針が振れるわけではありませんが、フェーダーが光ってVUメーターの働きをしてくれます。

MasterフェーダーもVUメーターとして働きます。

Aux1

【Aux1】ボタンを押すと(点灯させると)、フェーダーがリターントラックのボリュームフェーダーとなります。
左のフェーダーから順にReturn A,B,C,D…に連動します。

リターントラック上は枠の動きと無関係なので、最大8リターントラック(Return H)までの連動です。

【VU】ボタンをもう一度押して消灯させると【Mix Mode】を抜けて【Global Controls】に戻ります。

akim is Bassist

Device Mode

【Global Controls】のときに【Fine】ボタンを押すと【Device Mode】に入ります。
ここでの【Device】とはハードウェアのことではなくAbleton Live上のデバイス、つまり【インストゥルメント】や【エフェクト】を指します。

フェーダー

デバイス(インストゥルメントやエフェクト)のパラメーターを操れます。
基本は左上からの8つですが、後述の【Gate】と【EQ】ボタンの組み合わせでより多くのパラメーターを操ることが出来ます。

Trimとヘッドフォン

デバイスが複数ある場合は【Trim】と【ヘッドフォン】ボタンで選択してるデバイスを変更できます。
【Trim】ボタンは左のデバイスを選択し、【ヘッドフォン】ボタンは右のデバイスを選択します。

たとえば、以下のようにデバイスが並んでるときに【Trim】を押すと【Redux⇒Auto Filter⇒Classic Bass Finger⇒Redux…】と選択されていきます。
【ヘッドフォン】を押すと【Auto Filter⇒Redux⇒Classic Bass Finger⇒Auto Filter…】と選択されていきます。

選択されたデバイスのパラメーターをフェーダーで操作することが出来ます。

GateとEQ

【Gate】と【EQ】ボタンを組み合わせることで、9種以上のパラメーターを操ることが出来ます。

デバイスにもよるので『こうすればこうなる』とは言いづらいんですが、たとえば以下のようなエフェクト。

これは左上から順番にフェーダーに割り当てられます。

では【Gate】が点灯してるなら【Gate】を押して【EQ】を点灯させてください。
【EQ】が点灯してるなら【EQ】を押して【Gate】を点灯させてください。

すると以下のように割り当てが変わるはずです。

応用編として

  • 【Gate】点灯時【EQ】を押す
  • 【EQ】点灯時【Gate】押す

などでパラメーターの割り当てが変わるデバイスもあります。
【EQ Eight】などがそのいい例ですね。

試してみるとわかってもらえると思うんですが、たとえばフェーダー1は

  • Freq(フリケンシー)
  • Gain
  • Q
  • フィルターモード選択
  • フィルターのOn/Off
  • Adapt.QのOn/Off

などの働きをします。

ちなみに、EQ Eightに対してのフェーダーの働きは僕が自力で見つけたものです。
いろいろ触ってたら『あ、こんな動きするんだ!』ってなりまして。
たぶん他にも『こんな風に動くの!?』ってデバイスがあると思うんですよね。
もし見つけたら教えてくれたら嬉しいです。

akim is Bassist

これでK-MIXをフィジコンとして扱えると思います。

K-MIXはオーディオI/Oとしても使えますが、独立したフィジコンとして扱うことも可能です。
つまりオーディオI/Oは別の機材を使い、音楽制作やステージアクトの手助けとしてK-MIXをフィジコンとして使う、と。
環境は十人十色ですから、自分に合った使い方をしてもらえればいいな、と。

個人的に、フェーダーをいろんな状況で使えるのはありがたいですね。
特に、ボリュームスライダーってマウスだとしっくり来ないときもあるんですよ。
オートメーションを書き込むときなど、感覚で扱えるのは非常に音楽的。

K-MIXはオーディオI/Oやミキサーとしても使えます。
以下の記事を参考にしてもらえれば。

8イン&10アウトのオーディオインターフェイスとプログラム可能のミキサー、そしてMIDIコントロールサーフェスまで備え、シンプルを究めたデザインにより優れた耐久性を誇る次世代デバイス

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