バンドマンこそAbleton Live~オーディオI/Oの選び方<導入編>

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バンドマンこそAbleton Live

生楽器をつなぐ・Recするとなったら必須なのが【オーディオインターフェイス】。
文字数が多いので、書くときは【オーディオI/F】または【オーディオI/O】などと表記されます。
安いものは数千円程度から、高いものは100万近くする場合も。

Ableton LiveっていいDAWなのに、なぜかバンド周りにユーザーが少ない。
ちょっと悔しいので、バンドマン向けに役立ちたくてAbleton Live講座もやってます。
記事を書いてるakimはAbleton認定トレーナーです。

Ableton認定トレーナーロゴ
主要機能を備えた低価格版 ー 16トラック、5GB以上のサウンドを収録
38GB以上の音素材と、一部のインストゥルメントとエフェクトを搭載したLiveのフル機能モデル
71GB以上にも及ぶ多彩な音素材と、LiveおよびMax for Liveすべてのインストゥルメントとエフェクト搭載した最上位モデル
Ableton Pushは、ほかのものに気を取られることなく、表現力豊かな演奏、制作、パフォーマンスするための楽器です

Ableton Live講座動画のアプリ作りました。

inしてoutする

オーディオI/Oの役割をざっくり言うと

  • 楽器やマイクから入った音を【input】を通してPC(DAW等)に渡すこと
  • PC(DAW)に入ってきた・入っている音を【output】を通して音として出すこと

この2つ。

【inputとoutput】の数と、PCに音を渡すときの【音質】によって価格差が生まれる、と思って間違いはないです。
その他の機能や有名メーカーだからとかで、さらに価格に差は出るけどね。

input

楽器やマイクを挿す端子のこと。
1つの端子には1つの楽器(マイク)しか挿せないので、同時に接続したい数だけ必要になります。

たとえばVoとGtを同時接続したいなら2inputで十分だけど、DrumのRecに使うとなると2inputではとても足りないわけで。
Drumセットにもよるけど最低8inputは欲しいよね。

端子の形状も一応チェック。
GtやBaのシールドはフォーン(フォン)端子と呼ばれる形。

マイクシールドはキャノン(XLR)端子と呼ばれる形。

フォン用のInputにはキャノンを挿せないし、キャノン用のInputにはフォンを挿せません。
ってことで、いまどきのオーディオI/Oは両方挿せる形のコンボジャックが人気。

左にある黒い2つがコンボジャック。フォーンもキャノンも挿せるタイプ

output

出力、つまり音を出すための端子
具体的にはモニタースピーカーなんかをつなぐ端子のこと。

ここで勘違いしやすいのが、スペック表に載ってる【2out】とかって用語。
『outが2つってことは2系統?モニタースピーカーで1系統、もう1つ何に使う??』
って思っちゃう気持ちはわかるんですが、これは間違い(-_-;)
通常、スピーカーをオーディオI/Oにつなぐ場合は【L用とR用】で2つoutput端子を使うんです。
そうです、【2out】ってのはスピーカーのためのステレオ1系統でふさがっちゃうんです。

outの数え方、ホント要注意

あ、ヘッドフォン端子は別勘定になることも多く【2out】とだけ書いてあってもヘッドフォン端子はちゃんとある場合が普通。

多ければいい?

inとoutは多ければ多いほどいいのかというと、そうとも言い切れず。
先に書いたようにinputとoutputの数は価格に響きます。
使うことのない数の端子がついてるオーディオI/Oを買ってももったいない限り。

とはいえ、いざ使ってみたら『あ、ちょっと足りない』と思い始めることがあるのも事実。
買うときは、数千円プラスして1つ上のランクのものを買うのがオススメ。

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Cue out

同期モノのバンドで【お客さんに聴かせるための音】と【メンバーが聴くための音】を別物にしたいことってありますよね?
メンバーが聴く音にはクリック(メトロノーム音)を入れたいけど、お客さんにはクリックを聴かせたくない、とかね。

そういうときに役立つのが【Cue out】という機能。
Ableton Liveの場合の手順がこちら。

akim is Bassist

【Cue Out】を使いたいときは2outでは足りません(-_-;)
お客さん用で1系統(2out)、メンバー用で1系統(2out)を使うので4out以上のものが必要になるわけで。
同期モノをやりたい人は要注意ってことで。

主要機能を備えた低価格版 ー 16トラック、5GB以上のサウンドを収録
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その他の機能

ループバック

オンライン(ZOOMアプリ等)を使ってDAWレッスンをする・受ける場合にはあった方が便利です。
特にWindowsだと『レッスンを受けたいけど自分の音を先生側に送れない』なんて状況に出会ってしまうことがあります。
Macだとこの状況に出会わない、というわけではないんですが。

他には、ゲーム実況とかに代表されるようないわゆる【生配信】ってヤツには必要ですね。
PC内で鳴ってる音(ゲームや音楽等)と、自分がしゃべってる声を同時に配信するために使います。
特に、実況中に自分の声だけにリバーブをかけるためとかに使うらしいです。
(akimはゲーム実況をやったことがないので知識だけ)

理屈的には空いている出力端子からの音を空いている入力端子に挿し込めばOK、ではあるんだけどループバック機能付きのオーディオI/Oを買ったほうが早いね。

ゼロレイテンシー

楽器をオーディオI/Oにつないで使うとき、調整が必須なのが【レイテンシー】というもの。
単純に言うと【遅延】のこと。

  1. 楽器を弾く
  2. 弾いた音がオーディオI/Oに入る
  3. DAWに届く
  4. DAWから出た音がオーディオI/Oに入る
  5. 楽器を弾いた人の耳に入る

この手順の間に音が遅れていくんですねぇ。。。

オーディオI/Oを使う以上は必ず出てくる問題なんだけど、レイテンシーが無いほうがRec時はすごく助かる。
なので多くのオーディオI/Oでは【ゼロレイテンシー・モニタリング】あるいは【ダイレクトモニタリング】という名前の機能が付いてます。

仕組みとしては、

  1. 楽器を弾く
  2. 弾いた音がオーディオI/Oに入る
  3. 楽器を弾いた人の耳に入る

って感じ。
DAWを通さないのでレイテンシーが発生しないというわけ。

Recにもよく使う、というのであれば【ゼロレイテンシー・モニタリング】は必須の機能。

関連記事、置いときますね。

akimのオーディオI/O

僕の環境では、現在3つのオーディオI/Oが現役です。

基本的に

  • 自宅作業場で音楽制作をするときに使う【据え置き用】
  • 出先でのRecやライブパフォーマンス、プレゼン等に使う【持ち出し用】

という感じで使い分けしてます。

MOTU / M4(2020/9/15追記)

2020年9月14日に据え置き用として導入。

発売直後から大人気だったらしく、ポチってから手元に届くまで2か月ほどかかりました。
注文時には【4か月待ち】の表示があったんで、だいぶ早く届いたってことになりますが。

今まで据え置きで使ってたオーディオI/Oが段々とくたびれてきたのか、ちょっと不具合が出る状況が続きまして。
そんなとき【高価格帯のイメージがあるMOTUから低価格帯のオーディオI/Oが発売されてる】という記事を見つけましてね。
乗換時かな?って。

感想としては【買って大正解】。
雑味が無い、素直な音をRecして&再生してくれている…と、僕は感じています。

ESS SABRE 32 DAC搭載 4in 4out オーディオインターフェイス
Asset 1
The M4 is a 4-in/4-out USB-C audio interface for Mac, Windows and iOS that offers best-in-class audio quality, best-in-c...

PreSonus / Audiobox iTwo

据え置き用は【PreSonus Audiobox iTwo】が現役。
正確には【PreSonus Audiobox iTwo Studio】を買いました。
Studioには、コンデンサーマイクとモニター用ヘッドフォンが付属します。
ちょうどコンデンサーマイクが欲しかったときだったので、単品ではなくStudioを買ったと記憶してます。

PreSonusらしく、人気DAWであるStudio One Artistが付いてきます。
このエディションは、無料版ではなく製品版
Studio OneはPreSonusの製品ですからね、この辺はこのメーカーの強みかと。

iPadに接続可能ってのはイマドキですね。
MIDI端子が付いているのも助かります。
USB接続が主流だけど、フットスイッチとかはMIDI接続が多いですからね。

akimが普段使っているオーディオI/O。マイクやヘッドフォンが付いたお得なセット

ZOOM / U-24

据え置きとしてAudiobox iTwoを使っていて、特に不満はありませんでした。
ただ、持ち出すとなると1つだけ問題が。
Audiobox iTwoは2outなので、同期モノには使いづらいのです。。。

というわけで、持ち出し用にZOOM U-24を購入。
お手ごろ価格の割りに4outだし、MIDI端子も付いてるし。

バンドルソフトはAbleton Live Lite。
公式ページにはLive9 Liteと書かれてますが、今はLive10 Liteが入手出来ます
(Abletonサポートに確認済み)

そもそもの設計思想が持ち出し用なので持ち運びしやすい形になっています。
接続端子のほとんどが上面についてるのもありがたい。
据え置き用途に比べて、持ち出し用は接続から準備が始まりますから。

プレゼンやスタジオでの使用目的で入手。2in4outの優れもの
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まとめ

ざっと書いちゃったけど、オーディオI/O選びに必要な知識は以上ですかね。
【音質】は気にするべきだけど、気にし過ぎもよろしくはないかな、と。
聴いただけでオーディオI/Oのメーカーを当てられるような人は(ゼロじゃないだろうけど)まずいないでしょうから。

【接続】はUSBが固いよね。
選択肢の数は圧倒的にUSBが優位だし、Firewireが今後発展していくかというとなかなか難しいし。
USB3.0がもっと普及したら、もっと高性能のオーディオI/Oが出てくるかもだし。

で、まずは

  • input数
  • output数
  • CueOutを使うか否か
  • ループバックの有無
  • ゼロレイテンシー機能の有無
  • 予算

この辺りを踏まえて選んでみてはどうでしょうかね。
『そうは言っても、音質は大事でしょ??』
って方は、これに加えて

  • サンプリングレート
  • ビットデプス

も条件に入れましょう。

もっとも、最近のオーディオI/Oはよほど低価格じゃない限りサンプリングレートもビットデプスも必要十分な性能を持ってます。
『よくわからん!!』って方は、スペック表で『○○Bit / ○○kHz』という項目を探します。
○○には数字が入るんだけど、その数字が大きいものを選びましょう。
数字が大きいほど高音質でRecできることを表してます。

ただし、高音質になればなるほどPCにも高性能を求めることになります。
PCが一昔前の機種だった場合、オーディオI/Oを高音質で使うことが難しくなる場合があることは知っておきましょう^^
ちなみに、プロや歴が長い人の間で安定の人気を誇る機種はこちらです。
ま、お値段もそれなりですが(^^ゞ

最大 12 入力 / 12 出力チャンネルを利用可能

あまりに安物なのは、やはりそれなりの理由があります。
(音が悪いとか、パーツがクソとか、壊れやすいとか)

でも、高価であればいい音とは限らないですし、機材の性能だけが曲のクオリティを決めるわけではありません。
自分のお財布事情も含め【使いたくなる】【曲を作りたくなる】オーディオI/Oと出会えるのが一番重要かな、と。
このブログがその手助けになれれば一番嬉しいかな。

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レッスンという選択肢

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