セッションビューでクリップをたくさん作ってのTrackmakeは楽しいもんです。
フォローアクションを使えば変拍子も自由に組み合わせられます。
で、今回はフォローアクションを使って【シンコペーション】を上手いことやってみよう、と。
そしたら結果的にアウフタクト(弱起)にも対応できちゃった、というお話。
シンコペ
シンコペーション、略してシンコペ。
いわゆる『食う』ってヤツ。
たとえばこんな感じ。
セッションビューでのクリップは小節単位が基本なので、小節をまたぐシンコペをクリップを分けて扱うのはちょっとややこしい。
4小節を2小節ずつ(シンコペの真ん中で)分けるとピアノロール上で『シンコペフレーズ』なのか『頭抜きフレーズ』なのかの見分けが付きにくくなるし、音色(インストゥルメンツ)によってはシンコペ部分で音が途切れちゃう。
かと言ってシンコペが無いところで必ずクリップを分けるとすると、場合によってはものすごく長いクリップが出来上がることにもなるわけで。
そこで、フォローアクション登場。
フォローアクション
フォローアクションとは、クリップが再生された後のことを指定する機能のこと。
これを使って上手いこと出来ないもんか、という試行錯誤の結果がこれから書く方法。
(これ以外にも方法がありそうな気はするけど、俺的にはこれが使いやすそうな感じ)
フォローアクションは前半約2小節と後半約2小節に分けて設定。
前半
前半は【1小節+3拍+16分2つ】の設定。
(だから“約”2小節ってことね)
普通に2小節を作って、フォローアクションを [ 1 ] [ 3 ] [ 2 ] [ ↓ Next ] と設定するだけ。
後半
後半は【2小節+0拍+16分2つ】の設定。
まずは、2小節と16分2つの空クリップを作成。
手順は
- 空スロットをダブルクリック(1小節作成)
- NotesのLengthを [ 2 ] [ 0 ] [ 2 ] と設定
って感じ。
前半はシンコペの手前までなので、後半はシンコペ部分から打ち込み。
そしてフォローアクションを [ 2 ] [ 0 ] [ 2 ] [ ↑ Previous ] と設定すればOK。
これでシンコペ部分でクリップを区切ることに成功!
もっと見やすく
ここまでの設定だけでシンコペのフレーズとしてちゃんと鳴るんだけど、パッと見でわかりづらい感じは否めないよね。
前半は2小節目の途中で次のクリップに移るし、後半はシンコペの頭が小節の頭になってるし。
これを見やすくしてみます。
まずは前半から。
ループ終了位置を後半のクリップに移動する位置、つまりシンコペの手前に移動します。
【ループ終了位置】をドラッグするか、【NotesのLength】を [ 1 ] [ 3 ] [ 2 ] と設定すると、2小節目最後の16分2つ部分が暗い感じになります。
次は後半部分。
まずは、本当の小節の頭を一度クリックしてオレンジの線を表示させます。
そのまま右クリックして【 1.1.1をここに設定】をクリック。
で、スタート位置をシンコペの頭に移動。
この方がパッと見でわかりやすくないですか?
シンコペの頭もちゃんと前小節の最後に表示されるし、どこから次のクリップに移るかも見やすいし。
アウフタクト
前半⇒後半⇒前半・・・の順番で鳴らすつもりで作ったんだけど、後半⇒前半⇒後半・・・って鳴らしても問題無し。
ただし、メトロノームは最初の発音位置に1が来ちゃうから裏で鳴っちゃう(-_-;)
なので、アウフタクトで曲を始める場合はアウフタクト用のクリップを作って【アウフタクト⇒前半⇒後半】ってやった方がよさげかな。
『メトロノームなんて関係ないぜ!』ってタイプならアウフタクト用クリップは不要だけど笑
どうでしょ?
バンド系、特にロック系だとシンコペはよく出てくるフレーズだから、この方法は覚えておいて損はないと思うんだけど。
お役に立てたら嬉しいなぁ。
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