Ableton Liveには独自の画面の『セッションビュー』と、いわゆる普通のDAW画面の『アレンジメントビュー』があります。
どちらをどう使おうがそれぞれの好みなんだけど、変拍子に関してはちょっと覚えなくちゃいけないこともあったりして。
変拍子
曲全体で
曲全体を変拍子にするのであれば、画面左上の【拍子記号】をいじればOK。
これはアレンジメントビュー/セッションビュー共通。

アレンジメントビューで
曲中で変えるなら【スクラブエリア】上で右クリック⇒拍子記号変更を挿入⇒○/○の形で入力すればOK。

セッションビューで変拍子を設定すると、右クリックをしても【拍子記号変更】が選択出来なくなることがあります。
【オートメーションをふたたび有効】にすればOKなので焦らないように(経験者は語る)。




シーンで
ではセッションビューの場合。
セッションのシーン(横列)の名前欄に○/○の形で拍子を入れてやればそのシーンは変拍子として扱われます。
たとえば5/4(4分の5拍子)とシーンに入力すると、そのシーンの空のMIDIクリップは5/4で作成されます。

ただし、注意点が1つ。
Ableton Liveは直前に再生されたシーンの拍子を一時記憶するんだよね。
つまり5/4のシーンを再生したあと他のシーンで空のMIDIクリップを作成すると、それは5/4のクリップになるということ。
それを回避するにはすべてのシーンに拍子を設定するか、5/4以外の拍子を設定したシーンを一度再生するか。
ある意味では便利だし、ある意味では不便なこの機能。
覚えておかないとTrackmake時にちょっとパニクる可能性有り(経験者は語る2)。

オーディオデータは、と言えば。
Ableton Liveの中では5/4として見られてるんだけど、見た目に変わりはない状態。

クリップで
Ableton Liveの中で5/4と見られてても、自分の目にわかりづらいんじゃ扱いにくい。
なので、クリップ自体を5/4として扱います。
【Clip】の【Signature】を5/4にすればOK。

これでオーディオデータも(一応は)5/4表記。
音いじりをするのはこっちの楽なはず。
さてここで問題です。
【4/4⇒4/4⇒4/4⇒6/4】という拍子が途中で変わる4小節ループを作りたいと思います。
どうしましょ?
実は、クリップごとに拍子は設定出来るんだけど、クリップ内で拍子を変更することはLive9では出来ないのです。
なので、クリップを分けることにします。
2/4拍子にしちゃえば【4/4⇒4/4⇒4/4⇒6/4】というループを1クリップで無理やり作ることも出来るけどね。見づらいし、拍子ってただの数値じゃなくてグルーヴに大きく関係してくるところだから俺はやらない。
クリップは【4/4を3小節】と【6/4を1小節】の2つ。
これをセッションビューで連続して上下に並べます。
これで【フォローアクション】を設定すればOK。
フォローアクションとは、クリップが再生された後のことを指定する機能のこと。
これを使えば拍子が違っても続けて再生出来るから、結果としてループを作れる、と。
4/4を3小節再生した後6/4を再生、6/4の再生後は4/4に戻る設定にすればOK。


ちなみに変拍子のループをセッションビューで作った後、あれやこれやといじって作ったのがこちらのTrack。
アレンジやサウンドデザインを考えているとき、フォローアクションでひたすらループさせてました。
変拍子ってアクセントとしても使えるから、覚えておかないとね。
バンドマンのためのAbleton記事一覧
追記(2020/10/21)
セッションビューにおける変拍子の扱い、新しい動画もアップしてます。
こちらでは、ポリリズムの作り方なんかも解説してるのでぜひご視聴を。。。
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