Ableton Meetup Tokyo Vol.11で知ったM4Lのデバイス【Pitch Tracker】。
とっても気になったので即ダウンロードして使ってみた、というお話。
Pitch Tracker
Ableton公式サイトで無償配布されてるので、そこからDL。
M4L?
M4Lってのは【Max For Live】の略称。
【Max】ってのはCycling ’74という会社が作ったソフトで、プログラミング言語。
いろいろ出来るんだけど、とりあえずは音楽とマルチメディアに強い言語って解釈でOK。
で、このMaxがAbleton Liveに入ると【M4L】になります。
M4Lはデバイス(音源や映像生成、エフェクトなどなど)を作成して自由に配布していいので、Ableton公式サイト以外でもmaxforlive.comという超ありがたいサイトから入手することも出来ます。
ただし、M4LはAbleton LiveではSuiteから使えるので、Standard以下のユーザーさんはアップグレードしなきゃいけないです。
でも、M4Lを使える・使えないは大きな差なんで、財布的に可能ならアップグレードを強く推奨。
俺はM4Lを使うためにSuiteにしたんだけど、しょっちゅう「M4Lが使えてよかった」と思ってるんで。
使ってみる
この【Pitch Tracker】ってデバイスを簡単に説明すると【入ってきたオーディオ信号のピッチを推定して、MIDI信号として吐き出す】というもの。
オーディオ信号はモノフォニック(単音)のみで、ポリフォニック(和音)は不可。
吐き出したMIDI信号はMIDIインターフェイスとかを経由して外部のMIDI楽器を制御できるそうな。
(まともなMIDI楽器を持ってないので未検証)
じゃあMIDI楽器を持ってないと使えないのかというと、そうでもなくて。
【Max MIDI Receiver】を使えばどうにかなったわ。
- Max Audio Effect⇒Pitch TrackerをAudioトラックに差し込む
- MIDIボタンをOnにする(点灯させる)
- Max MIDI Effect⇒Max MIDI ReceiverをMIDIトラックに差し込む
- RecieveボタンをOnにする(点灯させる)
- このMIDIトラックに適当な音色(音源)を設定する
- Pitch TrackerとMax MIDI Receiverの【BUS】を同じ数字に合わせる
これでOK。
Pitch Trackerにつないだ楽器(俺の場合はBass)を弾くと、その信号に合わせてMIDIトラックの音が鳴るという流れになります。
便利に思えるけどリアルタイムでAudio to MIDIってのはかなりCPUへの負担が大きいようで、ライブパフォーマンスで使うのはかなり注意が必要かと。
音色によっては負荷が一気に100%になって、ブチブチノイズが乗りまくり(-_-;)
もちろんこの辺はCPUのスペックにもよるので一概には言えないけどね。
ピッチの推定にはそれなりに時間がかかるようで、細かい音(16分刻みとか)は無反応のこともしばしば。
俺の環境だと、120BPMの2分音符程度が丁度いい感じだったねぇ。
あと、Pitch Trackerをどこかのトラックに差し込むと、差し込んでないトラックでもレイテンシーが遅れる現象が出ました。
Pitch TrackerをOffにしても同様で、Deleteするしかその現象からは逃れられず(-_-;)
環境にもよるのかな。
じゃあ、使えない?
使えないなんてことは無いです。
もちろん、使い方や負荷を減らす設定等は考えなくちゃいけないだろうけど。
Max MIDI Receiverじゃなくて外部機器に送れば負荷が軽くなりそうだし、ライブパフォーマンスでも使えるんじゃないかな。
AMT Vol.11でのBobさんのプレゼンでは生でGt弾いてたけどちゃんと使えてたしね。
外部機器に送らずにAbleton Live内だけで完結するなら、独特の偶然性というか、弾きなれた自分の楽器でシンセを操る感覚が創造意欲をそそるのは確か。
こういうデバイスもあるってことを知っておけば、どこかで役に立ちそうだし。
なんつうか、いかにもAbleton Liveらしいというか、なんというか。
無償だし、作成者はMaxを作った会社のCycling '74だし、他にもいろいろ入ってる【Max 7 Pitch and Time Machines】ていうPackの中の1つだからまずはDLしてみたらいいんじゃないかな。
試しに、同梱の【Simple Pitch Shifter】ってヤツも使ってみたけどなかなか面白い音を出せたよ。
てか、ブログを書いた本人が言うのもなんだけど、こういうのは自分で使ってみないとよくわからないんじゃなかろうか。
【自分が思いついたアイデアを自分のやり方で創る】ってのが、もっともAbleton Liveらしいやり方だもんね笑
レッスンという選択肢
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