曲創りの順番は人それぞれです。
メロディを最初に創る人もいれば、ギターリフが最初の人もいます。
曲の全体が頭の中にあるからそれをアウトプットするだけ、という人もいます。
で、僕の場合は頭の中のある程度の完成形を、まずはリズムパターン(ビート)からアウトプットするタイプです。
ちなみに僕はWindowsユーザーです。
Macユーザーの方はCtrlキーをCommandキーと読みかえるなどしてください。
創ってみよう
リズムに限らずですが、Live9に打ち込む場合は
- 地道に打ち込む
- Audio to MIDIを使う
- MIDIキーボードなどの外付け機器を使う
という方法があります。
ここでは「I. 地道に打ち込む」を頑張ってみます。
ブラウザーから音を選ぶ
Liveは画面左側にファイル(音、エフェクター、動画など)がフォルダ分けされた状態で一覧表示されています。
Live9では音色を選択するとサンプルフレーズが流れるので、それを目安に音色選びが出来ます。
(サンプルフレーズが流れるのはLive9から。Live9以前は流れなかったと記憶してます。)
使いたい音色が決まったら、MIDIトラック上かセッションやアレンジメントの空いてるスペース等にドラッグ&ドロップ。
ドラムやパーカッションの音色の場合、リズムマシーンのように16個のボタンが並びます。
各ボタンに音が設定されているのでクリックすればどんな音か聴くことが出来ます。
クリップ作成
セッションにクリップを追加する方法はいくつかありますが、ここでは
- スロット上で右クリック
- MIDIクリップを挿入
- MIDIノートエディタで打ち込み
って方法で作ってます。
クリップを作成したら、小節数とテンポを決めます。
小節数は、Notesボックス内のLength窓に数字を直接入力するか、窓をクリックしたままマウスを上下に動かすことで数字を変更して決定します。
テンポは、コントロールバーのテンポフィールドで変更します。小節数同様に数字を直接入力するか、クリックしたままマウスを上下で決定します。
ドローモード
ドローモードにして打ち込んでいきます。
クリップ画面上で右クリックでドローモードを選択すると、矢印カーソルが鉛筆に変わります。
あとは音を出したい場所(タイミング)に書き込んでいくだけ。
このとき、ヘッドフォンマークを点灯させておくと、音を確かめながら打ち込めるので楽です。
間違えたら、間違えた音を鉛筆マークのままクリックすれば消去出来ます。
再生しながらでも打ち込めるので確実にわかっているところから打ち込むと楽かも。
たとえば『キックとスネアはここ!』とわかっているなら、まずはキックとスネアを打ち込んじゃいましょう。
ハイハットのように連続して打ち込みたい場合は、クリックしたままマウスを右に動かせば連続の音符が打ち込めます。
再生ボタンを押してキックとスネアを聴きながら浮かんでビートを形にするのも全然アリ。
やりやすい方法で、気持ちよく打ち込んでいきましょう。
○分音符
画面では1マスが16分音符1つ分になっています。
右クリックからのメニューで8分音符や4分音符にも設定できます。
MIDIノートエディタの空欄部分(音を打ち込んでいない場所)の上で右クリックし、固定グリッド欄の中から選択(チェック)します。
【○Bars】あるいは【1/○】と表示されていますが、○に入る数字が小節数あるいは8分音符や4分音符などの基準音符を表します。
マスが広がる・狭まるのでチェックしてみれば一目瞭然です。
ドラムやパーカッションなどの打楽器系だと音価(音の長さ)はあまり気になりませんが、ギターやシンセなど音を伸ばせる楽器の場合は○分音符の設定をしておくと打ち込みが楽になる場合も多いですよ。
音価を変更
音価、つまり音の長さも、もちろん後から変更出来ます。
長さを変更したい音の伸ばしたい側のハジっこ、右端や左端にカーソル(ドローモードの場合は鉛筆マーク)を持っていきます。
するとカーソル(鉛筆マーク)が大カッコ [ や ] の形に変化するのですぐさまクリック。
クリックしたままマウスを左右に動かすと音が伸び縮み、つまり音価を変更できます。
この辺は慣れもありますが「こういう機能ないのかな?」って機能はだいたい準備されてます。
知りたい機能はググればほぼ見つかるでしょうし、このブログにコメントしていただければお答えできることはお答えしますよ。
色付け
マウスでポチポチ打ち込んだだけでは残念ながらグルーヴ感に乏しいと思います。
なぜなら、一定の音量で打ち込まれてるからです。
そんなとき、まずは音量の調節をしてみましょう。
ドローモードを解除して、カーソルを矢印に戻します。
音量を調節したい音をクリックして選び(色が変化)、カーソルをその上に置いてAltキーを押すと矢印が上下に向いたアイコンが出現します。
そのまま(Altキーを押しながら)マウスを上下してみましょう。
音量が大きくなったり小さくなったりするのがわかると思います。
複数の音を一度に大きく(小さく)したい場合は、Shiftキーを押しながらクリックすると複数選択出来ます。
あるいは、パートごと(キック全体とかハット全体とか)に変更する場合ははヘッドフォンマークの下にある白黒のキー(ピアノの白鍵・黒鍵)をクリックするとパート全体を選択できます。
その後、選択された音の上にカーソルを置いてAltキーを押し、マウスを上下すれば一括で音量調節が出来ます。
さらに、ちょっとだけツッコませたり・タメたりということもやっちゃいましょう。
ツッコませたい・タメたい音をクリックして選びます。
そのまま(クリックしたまま)マウスを左右に動かせば好きなようにツッコんだり・タメたりが可能です。
(Live8の場合は【右クリックメニュー】⇒【固定グリッドをOFF】にしたあとじゃないと好きなようには出来なかった気がします)
好きなだけ音量やツッコみ・タメを調節して気持ちいいフレーズが出来れば完成です。
老婆心ながら
Ableton Liveは軽くて安定しているとよく言われます。
これが、Ableton LiveとDJ機材等を組み合わせた文字通りのLive(ステージ)パフォーマンスに重宝されている理由の1つです。
しかし、そうは言ってもPCソフトですから、こまめに上書き保存(Winの場合はctrl+s)しましょう。
復元機能もついてますが、いつでも完璧に復元してくれるとは限りません。
フリーズやクラッシュは保存してない時にこそやってくるのです。
(何度泣いたことか・・・。いや、ホント、マジで。)
‡ポイント‡
矢印カーソルを鉛筆にしてポチポチと打ち込もう。
上書き保存は、こまめに、忘れず。
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