グリス。
正確に言えば【グリッサンド】。
Bass弾きだとけっこう無意識というか、なんとな~く使ってて、誰に習ったわけでもなく『ここにグリス入れると美味しいよね』ってのを知ってたりするもの。
グリス
グリスって?
Bassは、左手の指で弦を押さえて音を出しますね?
グリスは【音を出した後に弦を押さえたまま左手の指をヘッド方面あるいはボディ方面へ滑らす奏法】のこと。
この映像でいうと、1:08~辺りで『ぶ~~~~~~ん』ってやってるヤツ。
ちょくちょく【スライド】と混同されるけど
- 始点と終点がはっきりしてるのがスライド
- 始点、あるいは終点がはっきりしてないのがグリス
という違いがございます。
具体的には
- 『C(ド)⇒D(レ)』のように初めと終わりの音がはっきりしているのがスライド
- 『どこか適当なとこ⇒D(レ)』、あるいは『D(レ)⇒どこか適当なとこ』ってのがグリス
ってことです。
効果
グリスを入れるとどうなるのか。
Bass弾きがグリスを入れるのは
- 勢いが欲しい
- ポジション移動が遠いので、それのつなぎ
- 粘りが欲しい
ってのが圧倒的に多いんじゃないかと。
(多くのBass弾きに賛同を得られるんじゃないかと思うんだけど、どうかな?)
上に貼り付けた映像だと『フェードアウトのような粘り』ってとこかねぇ。
この数字はランキングじゃなくて、次に出す譜面のためにつけた番号です。
ってことで、またもやカノン進行で。
勢い
譜面だと①のところ。
勢い付けが必要なのは、展開が変わる直前が多いよね。
なので、ここでは8小節目でグリスしてます。
この次に展開が変わる、というイメージで。
イントロの終わりとかでやるグリスも【勢いが欲しい】に入るよね。
カウントの『1,2,3,4』の『4』にかぶせるようにグリスするの、聴いたことあるでしょ?
ポジション移動
譜面だと②のところ。
ポジションって、打ち込みだとイメージしづらいよね。
でも【不自然じゃない打ち込み】を目指すなら、その辺も気にしないと上手くいかないわけで。
『てかさ、この譜面だと遠くのポジションに移動しなくても弾けるよね?』って思う人もいるかも。
たしかに、5小節目のG(ソ)音は3弦の10フレットじゃなくて、2弦の5フレットや1弦の開放でも弾ける。
でも、Bassって同じ音程でも押さえる場所が違ったらそれは違う音色を持つわけで。
一般的に弦が太いほうがふくよかさが増すので、ふくよかさ欲しさにハイポジションを選ぶのはよくあること。
粘り
考えてみたら【粘り】を言葉で説明するのって難しいなぁ(-_-;)
【粘り】の感覚がよくわからない人は、納豆の糸を思い出しましょう。
箸やごはんに糸がネバネバと絡みつく、あの感覚。
あれがベースラインで言う【粘り】そのものです。
譜面だと③の部分ね。
これら、3つを組み合わせると、ただのフレーズにGrooveを足すことも出来るわけで。
入れ方によっては逆効果の場合もあるけど笑
どこに入れる?
こういう話をするとさ、『どこに入れればいいんですか?』って聴いてくる人がいるんだけど、それに答えるのは【無理】。
だって、どういう曲に入れるのか、どういう音でBass弾くのかわからないし、同じフレーズを弾いたって人によって変わるしね。
例えるなら【句読点】って感じかな。
特に読点【、】ね。
入れすぎたら読みづらいけど、まったく入れなくても読みづらい。
短い文にあえて入れることもあるけど、長文に入れないこともある。
この辺、書き手のセンスだったり意図があるわけで。
グリスも入れ方によって曲が変わるから、方程式は存在しません。
ただ、上に挙げた3点のような【狙い】はあるから、よくわからない場合はそこから導いてみるのがよろしいのではないか、と。
レッスン、お請けします
このブログを書いている僕(akim)はベースのレッスンもやっています。
バンド生まれバンド育ちで、メジャー在籍バンドのBass担当にもレッスンしていたakimが実践的なベースを教えます。
あなたの『ここが知りたい!』を知れるレッスンです。
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