サンプル、つまりオーディオデータですね。
いろんなところで入手出来ますし、自分でRecすればその数は無限です。
では、実際にどうやって使ってます?
使い方のヒントとか、欲しくないですか?
Ableton Meetup Tokyoとは【Abletonユーザーを横断するコミュニティーの構築】を目的に隔月で開催されているイベント。
簡単に言うなら【Ableton Liveユーザー同士、仲良くなろうよ】と言う趣旨・・・ではあるものの、イベントの面白さが噂になったのかAbleton Live以外のDAWユーザーが参加することもよくある話。
オーガナイザーのKOYASさん曰く【大人の部活動】。
ちなみに、このレポを書いてる僕(akim)も2018年にAbleton Certified Trainerになりました。
『Ableton Meetup Tokyo(略称 AMT)って、いったいなんなの??』という方、まずは過去のAMTレポートをお読みください。
Ableton Liveユーザーのみならず、音楽制作に関わっているのであれば興味出ること間違いなし。
前置き
Ableton?
今までのAbleton Meetup Tokyoもお読みいただくとして、まずは基礎知識。
【Ableton】とは【Live】というDAW(音楽制作ソフト)や【Push】や【Move】というハードウェア(というか楽器)、【Note】という音楽スケッチ用iOSアプリを作っているメーカーです。
直感的な操作が可能で楽器のように扱うことも出来るので、世界中のTrack makerやDJ/パフォーマーなどに愛用されてます。
その中でも、Abletonに知識・技能を認められた方々をAbleton Certified Trainer(Ableton認定トレーナー)と呼びます(自分で言うの、ちょっと恥ずかしいけどw)。
Ableton Meetup Tokyo
Ableton Meetup Tokyo(略称AMT)とは
が共同オーガナイズしているイベントです。
イベントの目的はAbletonユーザーを横断するコミュニティーの構築です。
簡単に言うと【Abletonユーザー同士、友達になろうよ】的な。
公式サイトや公式Facebookページもチェック!
【サンプル加工術】のご紹介
2025年1月25日に六本木CUBEで行われた【Ableton Meetup Tokyo Vol.60】。
(Ableton Meetup Tokyoー略称:AMT)
今回の登壇者やDJ、司会やTopicsのご紹介から。
登壇者の紹介は登壇順、またはDJの出番順です。
登壇者

Kohei Machida / Svan Code

Nory Kimijima

KOYAS
DJ

maki AKAGI / akg++
華道家 (赤木マキ)/ プランツデザインアドバイザー / DJ
2005年よりakg+、makiAKAGI、akg++名義にてDJ・音楽活動を行う。華道家でありDJでもある独自のスタンスから繰り広げられる魅惑の音世界には各方面から定評があり、各種イベント・フェスティバルやFM・地域ラジオ局へのMixや音楽提供など、幅広い選曲のDJとしても活躍。既存の曲に新しい表情を与えるトラックメイクさながらのMix、ボーダーレスな選曲ながらも一貫したスタイルを持つ。
また、池坊いけばなを学ぶ傍ら、早期より植物を主体としたコンテンポラリー作品を発表 。2000年より都内クラブやイベントでのパフォーマンスいけばなをはじめ、初期「花いけバトル」バトラー、渋谷UPLINKにて個展、映画「フジコ・ヘミングの時間」等の舞台装花、「月刊ageUN」、大阪ガス発行誌等にて、植物のまつわるコラムや、誰でも諦めず容易に出来る植物育成のアイデアを執筆。
ただ飾るだけには留まらない、共存を前提とした人と植物のより良い生活空間のための植物芸術として、植物育成の苦手な人でも育つ姿を容易に楽しめるボトルプランツ・テラリウムに着目。社会の中でも特別な機能をする屋内型自然について、新たな発見と提案を続けている。
華道家元 池坊いけばな 華督
一般社団法人 日本ボトルプランツ・テラリウム協会 代表理事




Alex Ormond
Alex Ormond is a American DJ and producer who began his musical journey in the Tokyo underground. He is known for blending the raw energy of house music with the darker, hypnotic elements of underground techno. Alex shows his passion for music through high-energy performances, creating a captivating atmosphere on the dancefloor. For Alex, music is more than just sound—it's a release, a form of expression, and a connection to something greater.
アレックス オーモンドは、東京のアンダーグラウンドで音楽の旅を始めたアメリカ人DJ/プロデューサー。 ハウス・ミュージックの生々しいエネルギーと、アンダーグラウンド・テクノのダークでヒプノティックな要素を融合させることで知られる。 アレックスはハイエナジーなパフォーマンスで音楽への情熱を示し、ダンスフロアに魅惑的な雰囲気を作り出す。 アレックスにとって、音楽とは単なる音以上のもの、解放であり、表現でもあり、より大きなものとのつながりなのだ



司会
今回の司会は、Yahoo公認フェス番長のジャムバンドDachamboの【CD HATA】と、松果体に効くライブアーティスト【蜻蛉-Tonbo-】のお2人。
このコンビでの司会は2年8ヶ月ぶり。

CD HATA
CD HATA (Dachambo)
Yahoo公認フェス番長、バーニングマンにも出演した日本最強(狂)サイケデリックジャムバンド"Dachambo"のシンサイザー担当
CD HATA名義のテクノDJとしても、野外フェス、クラブイベントなど多数出演
日本のみならず、オーストラリアやアメリカのフェスティバル、フランス~スペインDJツアーなど、世界中のフロアを歓喜の渦に巻き込んでいる。
300ページに及ぶ「Logic Studio テクニカルマスター」執筆や、clubberiaの音楽機材コラム「Machine-de-MUSIC」の展開、楽曲制作の講師、Ableton Meetup Tokyo運営、クリエイティブチームinvisiに所属など多方面で音楽観を発信
i-depの藤枝伸介との“Polar Chalors”
Ableton認定トレーナーKOYASとの“CD HATA×KOYAS”
アンビエントアルバム「Five Phases Theory」をリリースするなどサイケデリックシンセシストとしても磨きをかけ、多数のレーベルからテクノトラックをリリース、Indus&RocksのリミックスアルバムにHIROSHI WATANABE a.k.a KAITO達と参加、CarlCoxが運営するレーベルからのリミックスリリースとその勢いはとまらない!!!
CD HATA is a musician, producer and DJ.
Some of his works have been released by Beatport.
Member of well known Japanese psychedelic jam band "Dachambo" and also leader of his solo project “CD HATA & MASARU”,“CD HATA×KOYAS”&”Polar Chalors”
CD HATA exploded on to an unsuspecting Tokyo club scene with its unique mixture of Techno and massive doses of House and raw energy.
Famous for his live shows at ClubAsia and Womb, also have performed well known festivals such as Fuji Rock Festival, Oregon Eclipse 2017, Burning Man, Woodford Folk Festival(Australia) and many more…
CD HATA have been supporting well known artists in their Japanese tours such as Richie Hawtin, Jeff Mills, Darren Emerson, Louie Vega, Juno Reactor,etc.
In his wake,he left many fans hungry for more and influenced scores of new DJs and artist throughout Japan.
CD HATA continue touring around Japan and the world.
In the meantime,kick up the volume,stand back and get ready for the full frontal assault known as…CD HATA!!

蜻蛉 -Tonbo-
蜻蛉 -Tonbo-
Modular synthesizer / Flute / Singer / Live Artist
松果体に効く音楽。
モジュラーシンセサイザーとインド亜大陸発祥の木管楽器Bansuri(竹製の横笛)、そして彼自身の声をも取り入れたLiveセットは最先端と太古、両端のエレメントが融合されたハイブリッド・ライブセット。既成概念に囚われない自由な音楽表現をお楽しみください。
2024年、二度目となるヨーロッパツアーを敢行し、フランス、オランダ、イギリス、リトアニア、ドイツ、オーストリアの6ヵ国でのライブを行い、活動の幅を世界へと広げている。
更に、REO MATSUMOTO , Nory Kimijimzとダンスミュージックバンド「GoodFellas TOKYO Trio」を結成し、Minimal Tribal DanceをベースにTribal Tech、Slow House、Deep Tribal Houseなどを変幻自在に横断するライブセットを披露している。
Tonbo
Modular synthesizer / Flute / Singer / Live Artist
Music for the pineal gland.
The live set is a hybrid set that combines elements of both the cutting-edge and the ancient, incorporating modular synthesizers, the Bansuri (bamboo flute), a woodwind instrument from the Indian subcontinent, and his own voice. Enjoy the freedom of musical expression free from preconceived notions.
In 2024, he will embark on his second European tour, performing in six countries (France, Holland, England, Lithuania, Germany, and Austria), expanding his activities to the world.
Furthermore, he formed a dance music band “GoodFellas TOKYO Trio” with REO MATSUMOTO and Nory Kimijima , and they perform live sets that traverse Tribal Tech, Slow House, Deep Tribal House, etc. based on Minimal Tribal Dance.



Topics
この回のAMT開催日は、NAMM Show 2025の最終日でした。
NAMM Showとは、アメリカで開催される世界最大規模の楽器フェアです。
akimも一度行ってみたい…というか、出る側で行ってみたいんですがね…。
そんな願いはさておき、Rock Onのレポート記事がおススメです。

Touch & Try
今回のTouch & TryはMoveを2台並べて、セッションが出来るようになってました。
音は、新しく発売された【ADAM Audio】の【D3V】から聴けるようにセッティング。
D3Vは『この大きさから、こんなにパンチのある音が?』と思わせる、驚きの機種。
モニタースピーカーなので、パンチだけではなく音の解像度も素晴らしい。
価格もモニタースピーカーとしてはお安い部類に入るので、入門機としてもいいのではなかろうかと。





Kohei Machida / Svan Code (Ableton認定トレーナー) 「サンプルパックを使ったドラム調理法」
SleepfreaksやMusic Base Academyにて音楽制作の講師を務めているだけあって、わかりやすい構成と説明が素晴らしい…と、akimは思っている方が町田 航平さんです。
あとね、声が爽やかなのよ。
うらやましいわ…。

Svan CodeとしてDJ/アーティストとして国内外で活動を行なっており、Tech House/Technoを中心としたダンスミュージックの制作を得意とする。ダンスミュージックの聖地であるスペインのイビサ島でのDJの経験を活かし、ヨーロッパを中心とする海外レーベルから複数タイトルをリリース。Beatportなどにもチャートインを果たす現役のアーティストである。またSleepfreaksやMusic Base Academy にて音楽講師として「音楽制作の楽しさ」を多くの受講生に伝えている。
2018年 DJとしてスペインのイビサ島へ渡り、「Hotel Ocean Drive」や 「Club Itaca」を始めとするホテル/クラブでのプレイを経験。
2019年 Svan Code(アーティスト/DJ)として国内外での活動をスタートする。
アーティストとしてNastyFunk やBaikonurなど複数の海外レーベルから楽曲リリースを果たす。
2020年 イギリスのレーベルよりリリースした楽曲がBeatportのTech Houseチャートでランクインする。 またベルギーのレーベル「Hot Fuss」 の公式パートナーとして任命され、楽曲をリリースするほか、レーベルのサポートなども行っている。
同年、日本国内ではHousetribe Recordingsクルーとして複数タイトルをリリースする他、WombなどでメインDJとしてプレイする。
2022年 Hot Since 82のRemixタイトルをKnee Deep In Soundより公式リリース。
現在もTech House/House/Technoといったジャンルで海外に向けたリリースを重ねており、次世代のアンダーグラウンドシーンを支える現役アーティストである。
講師としてはSleepfreaks、Music Base Academyにて音楽制作の講師を務めている他、明治大学でゲスト講師として「音楽制作」をテーマに講義を行うなど、教育活動にも熱心に取り組んでいる。
レッスンではAbleton Liveを使ったダンスミュージックの制作をメインとしながらも、初級者から上級者まで受講生に合わせて幅広く指導。「音楽を作る楽しさ」を多くの受講生に伝えている。
レッスンのスタイルはオンラインから対面まで広く対応している。オンラインレッスンでは遠隔授業を中心としたマンツーマンのレッスンが中心となっている。
また、対面やZoomなどを活用したクラス形式のセッション授業なども不定期に開催。音楽に関する様々なトピックを取り上げながら講義を行なっている。
Ableton Liveは音楽制作を始めた2015年から使い続け、現在に至る。
彼はシンプルなワークフローから実験的なサウンドデザインまで、様々なアプローチで楽曲制作を行なっており、Ableton Liveならではのクリエイティブの形を常に探求している。
前提
セットアップはMacbookのみ。
他のハードウェアは使いません。
Ableton Liveはアレンジメントビューを使います。
『Spliceとか、サンプルパックを使って曲作りすることが多いのだが、それを自分なりに調理する方法をお話する』との前置きでプレゼン開始です。
2つの編集方法
サンプル素材を使って曲作りする方のためにDrumに絞って紹介していくんですが
- Liveの標準機能を使った編集方法
- エフェクトを使った編集方法
という2つの編集方法についてお話しします。
最初の準備
4本のDrumループを準備をします。
内容は
- ドッチードッチーなの
- ブレイクっぽいの
- ドンツクドンツクなの
- パーカッシブなの
の、4つ。
(音を言葉で表現することの限界です。ごめんなさい。)
全部を再生すると、盛りすぎでリズムが立たない感じになっちゃう組み合わせです。
ドッチードッチーなの
まずは『ドッチードッチーなの』から手を付けます。
クリップのWarpモードを確認してください。
この【Warpモード】とは【再生モード】と捉えるとわかりやすいかもしれません。
Warpモードによって、オーディオサンプルの再生のされ方に変化が出ます。
文字だけでは伝わりにくいと思うので、akimの補足画像をちょいちょい入れていくことにします。

ご自身は『Drumパターンを使う時はBeatsかComplex Proモード』だそうで、ここではBeatsを選択します。
そのうえで【トランジェントエンベロープを下げていく】と、これだけで、だいぶ雰囲気が変わってきます。

ブレイクっぽいの
次に『ブレイクっぽいの』に手を付けます。
まず、使いたい部分というか、必要な部分だけを切り出しましょう。
必要部分をマウスで選択して、ショートカット【Win:Ctrl E / Mac:Cmd E】を使うと楽です。
切り出せたら、他のDrumループととタイミングを合わせましょう。
【Win:Ctrl U / Mac:Cmd U】でクオンタイズをかけられるので、必要とあればその機能も使います。
さらにWarpマーカーを動かして、タイミングを合わせます。
ちなみに、ここでのWarpモードは【Complex Pro】を選択してます。

akimからWarpモードについて補足します。
WarpとはLiveが持っているオーディオストレッチに対する機能です。
オーディオをテンポに合わせて、あるいは任意に伸び縮みさせると音に変化が出ます。
その変化は面白さをもたらす場合もありますが、劣化と捉えられる変化の場合もあります。
それら変化をコントロールするのがWarpモードです。
以下にWarpモードの一覧を貼っておくので参考にしてください。
- Beats(ビート)> リズムが主要な素材(ドラムループ、エレクトロニックダンス音楽など)
- Tones(トーン)=> はっきりとしたピッチ構造をもつ素材(ボーカル、単音楽器、ベースラインなど)
- Texture(テクスチャー)=> ピッチが描く等高線が不明瞭なサウンドテクスチャー(多声オーケストラ音楽、ノイズ、雰囲気のあるパッド)
- Re-Pitch(リピッチ)=> Liveは音楽のタイムストレッチや圧縮をしない代わりに、再生レートを調整してストレッチングをする(再生スピードを2倍に上げるために1オクターブ上げるなど)
- Complex(コンプレックス)=> Beats/Tones/Tetureの特性を併せ持つので、丸々1曲をワープさせるときなどに効果的
- Complex Pro(コンプレックスプロ)=> Complexモードよりさらに良い結果を期待できるモード(あくまでも理論上の期待。聴感上はComplexの方がいい結果を得られる場合もアリ)
ドンツクドンツクなの
ドンツクドンツクなのを編集していきましょう。
Auto Filter
Auto FilterのLFOをいじっていきます。
どうするかというと
- Low Cutモードにする
- LFOのAmountを上げていく
- Rateを1/8に
という感じ。

Vocoder
これは『薄くかけることで、ちょっとノイズを足す』とのこと。
バンドフィルターを選択して、高音を少しやわらげて使いやすい音にします。
Redux
『Rateを下げ、Jitterを上げ、さらにBitを下げると面白くなる』とのこと。

Vinyl Distortion
ステレオ感を広げるために使います。
ここでのいじり方はSvan Codeさんの方法です。
このまま真似するのもアリですが、自分なりの方法を模索するのもアリです。
いろいろ試してみてください。
パーカッシブなの
PhaseMistress
soundtoysから出ているプラグインですね。
Shifter
『普段はピッチをコントロールするために使うことが多いかも』とのことですが、ここではパーカッシブなクリップに使います。
【Mode】を【Ring】に変更するだけで、かなり音が変わるのでおススメ。
Before Afterでかなり変わるので聴き比べです。
『あまり使わないエフェクトも意外と面白いので使ってみて欲しい』と。
Q&A
Q:残しどころなどの判断基準はある?
A:トランジェントというか、音の位置を基準に考える。被さってるところを合わせて、立たせたいところを立たせて、のように全体のグルーヴを見ながら考える
Q:セッションビューは使わない?
A:アレンジメントビューで作ることが多い。セッションビューはサンプルを集める時に使う
Q:Drumの音が足りる・足りないの判断はどこでつける?
A:重ねるレイヤーの数が自身の中で決まっている。基本、4〜5。盛り盛りの状態から削っていって…という感じ。
Q:ここから先、リードシンセとかも入る?
A:入れていく。このグルーヴを元に入れていく
Q:サイドチェインはかける?
A:HHと絡めることが多い。ドラム全体にはあまり使わない。LFOtoolsもオススメ。
Q:4つのグルーヴ(今回のサンプル)をまとめるコツは?
A:DrumのグループとKickは別にする。お互い邪魔しないようにしていく。EQで調整してまとめていく。Glue Compなども使う。Sound toys Decaptator?を使うとまとまりやすいかも
Q:サンプル外のKickとBassを見せてもらえますか?
A:Kickに関しては、低中高と役割を持たせている。EQを使わずとも、サンプルの組み合わせだけでもいいKickが出来上がる。時間をかけてやってみて欲しい。
Bassも同様。
akimの一言
これは完全に動画向けのコンテンツですね。
言葉では違いを表現しきれないです…。
動画がアップされるのを待ちましょう。
情報はこちらから




Nory Kimijima 「サンプル無限加工法」
僕は初めてお会いしたんですが、なんと僕の動画をご覧になられてるそうで。
嬉しい限りです。
さて【サンプル無限加工法】と銘打たれたプレゼンですが、文字通り無限の加工でした。
このプレゼンを見終わったら(読み終わったら)、きっとレコーダーやスマホを片手にサンプリングしに行きたくなるのでは、と。
そして、その素材をひたすら加工したくなるのでは…

Nory Kimijima
Bassist / Music producer
東京在住の音楽家
18歳からBassistとして活動し始める
2012年より海外を放浪中に地下鉄や路上でのバスキングやセッションを経験し、旅をしながら
様々な音やカルチャーに触れる。
帰国後はトラックメイカーとしての活動もスタートし、国内外アーティストの楽曲提供、プロ
デュース、舞台音楽、編曲など幅広く精力的に活動の幅を広げ、2019年に1st albumをリリースし、都内のイベント、パーティオーガナイズ等も行う
自身の楽曲ではElectronica / glitch / idmなどのエッジの効いた音楽性のアプローチをベースに、躍動感のあるモジュラーシンセとビートが絡み合う。
環境音や日常音をフィールドレコーディングした音が楽曲の中に散りばめられ、オリジナリティ溢れた世界観を表現する
Nory Kimijima
Bassist / Music producer
Based in Tokyo
He Started playing as a guitarist at 2002, and became a bassist at 2004.
Heʼve been play as a bassist on individual Rock band.
in 2012, he jumped out from Japan, and started traveling at Australia, Toronto and New
York. He has experienced busking and music sessions with local musicians on subways
and streets. Obtain an inspiration from different variety of the sounds by countryʼs and
cultures while he traveling.
In 2014, backed to Japan, and he started a Track making, providing music for domestic
and international artists, producing, arranging and performing a live.
in 2019, Released 1st Album”Sequence” and also started an organize a party “AQUA” in
Tokyo.
In his own music, based on the edgy musical approach of Electronica / glitch / idm,
dynamic modular synths and beats are intertwined.
Field recordings of environmental and everyday sounds are interspersed throughout
the music, expressing a worldview brimming with originality.
1つのサンプルから…
『1つのサンプルからいろんな音を生み出そうかと』という前置きでプレゼンの始まり。
セットアップはMacbookのみで、アレンジメントビューを使用します。
サンプルってLoop CloudやSpliceから取れるし、プレイヤーであれば自分で演奏してRecしたりしてもOK。
あるいはフィールドレコーディングとして、レコーダーで音を録り貯めるのもアリですね。
Noryさん自身は『フィールドレコーディングをよくやる』とのことで、Q&Aにて補足が多々あり。

生み出し開始
まずはKickの4分打ちだけ入ったLive Setを用意します。
Noryさん曰く『曲作りのアイデアが降ってくるまでにサンプルを加工しやすいのがLiveの強み』とのこと。
たとえば、メロディアスなサンプルからパーカッシブなサンプルを作ったり、刻んでみたりなどですね。
MIDIトラックを作り、サンプルをドロップしましょう。
要はSimplerに入れればOKです。
SimplerはSliceモードにし、Sensitivityでスライス加減を調整します。
ここで、M4LのStingをインサート。
このデバイスはアシッド・パターンを自動生成してくれるM4Lデバイスです。
無料ですがM4Lデバイスなので、ライセンスを追加したStandardエディションか、Suiteエディションユーザーに限られます。
制作者の【Iftah Gabbai】のInstagramは非常に面白いのでフォロー推奨。
『シンプルなのが使いやすい』とのことで、パラメーターをいじって生成されるパターン(ループ)をいろいろ試します。
気持ちいいパターンが出来たら、Audioトラック1にRec(リサンプリング)しちゃいます。
オーディオサンプル探しであるあるなのが『いいと思えるサンプルを探すのに時間をかけすぎ』という問題です。
Noryさん曰く『1つのサンプルから加工していくのが、今は楽しい』とのこと。
加工開始
ということで、加工していきましょう。
リサンプリングに使ったオーディオトラックにReverbをインサートします。
Decayを長くし、FreezeをOn。
さらにAudioトラック1からAudioトラック2にリサンプリングしていきます。
Audioトラック2で、Compのサイドチェインを使ってみます。
先に入れてあるKickにサイドチェインが反応するように設定しましょう。
『最初はどんどん作っていって、後から引き算するタイプ』とのことで、まずはガンガン作っていくようです。
オーディオサンプルが出来たら、コピペしたりしてアレンジを進めていきます。
Audioトラック1にエフェクトをインサート。
そのエフェクトとは【GrainFreeze(M4L)】。

新しくAudioトラック3を作り、GrainFreezeをかけたAudioトラック1の音をリサンプリングします。
後はチョップ(音を切り刻み)しながら、どうすれば活きるかを考えつつビートを作っていく段階です。
さらに、Audioトラック1の音を、最初のSimplerに入れてみましょう。
声のサンプルをSimplerに入れるのも相性がいい、とはNoryさんの弁。
Tipsまとめ
Noryさんがプレゼン内で紹介してくれたTipsを、まとめてみました。
- Shiftを押しながらクリップをストレッチすれば、クリップが伸縮する→文字通りタイムストレッチをかけられるので、意外な効果を得られたりする
- 声のチョップ→WarpモードをTextureにし、Grainサイズを上げる(次のセクションに入る時にいいアクセントになったりする)
- クリップを選択し、OptionとShiftの同時押しでタイミングをずらせる
- 【Win:Alt / Mac:Cmd】を押しながらだと、グリッドに合わせずにずらせる
『サンプルサイトから探すのも面白いが、Liveの中で出来ることもいっぱいあるので、色々試してみてほしい』との言葉で、プレゼン本編は終了です。
その後、オススメデバイスと自身が関わったプロジェクトの告知を追加してくれました。

Q&A
Q:Textureを作るのにオススメのデバイスは?
A:Granulatorとかも面白い。GrainFreezeにLFOを組み合わせると、曲のアイデアに出会えたりするし、この組み合わせでこういう音が出ると覚えておけば、どこかで役に立つ
Q:無限に加工…どこでストップをかける?
A:なかなかかけられない笑
いいのが出来たら、ユーザーライブラリに溜めておく。作業効率アップにつながる
Q:ブラウザの管理はどうしてる?
A:ダウンロードしたエフェクトは、ユーザーライブラリで管理している。色分けしておくと分かりやすい(コレクション)
Q:リサンプリング後、どのような加工をしますか?
A:WarpモードのBeatsのトランジェントを下げ、Echoをかけてみるとか。曲中、ブレイクパートに音を残すとか。さらに、エフェクトがかかった音をリサンプリングして、さらに加工。タイムストレッチをかけ、Pitchをかけ、さらにEcho。
サンプルはドンピシャのものを探すよりは、Liveで作る
Q:フィールドレコーディングが面白いと思った。今まで「これは!」という素材は?
A:奥多摩の鍾乳洞で砂利をゴソゴソした時に生まれたリバーブの音。どんな音も新しい音を生み出せる
Q:フィールドレコーディングの素材を使うとき、ノイズ処理はする?
A:ほぼほぼしない。ノイズも含めて音楽。Vocalのように目立たせたい場合は気にするかもしれないけど、程度
Q:フィールドレコーディングの素材、ファイル管理はどうしてる?
A:だいたいだけど、タイトルをつけるようにしてる。例えば「ガラスが割れた」など
司会の蜻蛉-Tonbo-君から補足。
『(Noryさんは)Instagramで音の加工場面をアップしてるのでオススメ』とのこと。
Instagramのアカウントはもう少し下の「情報はこちらから」に貼っておくのでフォロー推奨。
Q:グリッチを作る時のリズム感って?
A:グリッチはズレてる気持ちよさ。キックとスネアはインテンポであれば、他のがズレてもまとまりが生まれる。揃った状態の曲を作って、それからずらしていくのも面白い。トライ&エラーの繰り返し
akimの一言
音が具体的にどう変わったのかは、もう少し下に貼ってある動画を観ていただいて。
ホント、アイデア次第で音ってなんぼでも加工出来るんだなぁ、と。
個人的には『フィールドレコーディング』となると肩肘を張っちゃうので、散歩中にサンプリングする【散歩リング】をちょいちょいやってます。
使う言葉はどうであれ、普段から音を意識するだけでも何かが変わると思いますよ。
Noryさんがフィールドレコーディングで使っているという機材を貼っておきますね。


情報はこちらから




KOYAS(Ableton認定トレーナー) 「Liveは巨大なサンプラー」
KOYASさんといえば『Ableton Meetup Tokyoのオーガナイザー』というのが、AMT参加者の認識かと。
が、Ableton認定トレーナーでもありますし、LiveやPushなどのマニュアルなんかをローカライズ(日本語化)してる人でもあります。
そんなKOYASさんのプレゼンは、Ableton Live自体をサンプラーに見立てるというもの。

KOYASは東京を拠点に活動しているアーティスト/プロデューサー/DJであり、東京のAbletonユーザーコミュニティー=Ableton Meetup Tokyoや、エレクトロニックなライブ・パフォーマンスにフォーカスしたレーベルpsymaticsを運営している。
彼はDJ Yogurtと共同で音楽プロデュースを開始し、アンビエントやテクノのアルバムをリリースして、曽我部恵一BAND、奇妙礼太郎、ケンイシイ等のリミックスも手がけた。
その後、彼は自身のレーベルpsymaticsは2013年に設立。翌年にはCD HATA (Dachambo)との即興演奏をベースにしたエレクトロニック作品を発表。現在では彼が他のアーティストとのコラボレーションした音源シリーズをリリースしている。
Ableton Liveはバージョン3からのユーザーであり、その音楽制作やレーベル運営に関する知識を活かし、雑誌やウェブ媒体に記事も寄稿。Live 12、Push 3、Move、NoteといったAbleton製品のローカライズも手がけている。
彼は2015年から東京のAbletonユーザーコミュニティー=Ableton Meetup Tokyoを立ち上げ、定期的にイベントを開催。大規模なカンファレンスから野外パーティーまでさまざまな現場に関わっている。
前提
『サンプルを使ってる自分の曲を題材にして、その手法を使って何かを作ってみよう』という前提でプレゼン開始。
セットアップは
- Macbook
- モジュラーシンセ(サンプルのモジュール「ラジオミュージック」)
- コントローラーとしてMove
です。
今さらですが、本文はakimがプレゼンを観ながらメモしたものを元にしています。
ですので、手順や操作などはプレゼンター(今回の場合はKOYASさん)と違ってる場合があります。
ですので、本文は参考としてお読みいただけると幸いです。
サンプルを使ってる自分の曲とは、KOYASさんと山頂瞑想茶屋さんとで作った曲【April Dub】のこと。
これを使ってサンプルの使い方を紐解いていこう、という趣旨ですね。

サンプルを加工
曲の中で使ったサンプルの加工方法を紹介していきます。
まず、この曲では
- Padシンセ
- 声ネタ
にサンプルを使っているとのこと。
モジュラーの方では、複数のサンプルから1つを選びタイムストレッチをかける機能を使います。

PCに戻り、Live Setを用意します。
使うのはセッションビュー。
このセッションビューには、ビート(ドラムパターン)が用意されているだけです。
Liveで、先のモジュラーのようなものを作ります。
まず、Instrument Rackを用意してDrum Samplerをインサートします。
さらに、Drum Samplerに声ネタのサンプルを入れます。

文字だけでは伝わりにくいと思うので、akimの補足画像をちょいちょい入れていくことにします。
(2回目)
次に各パラメータの設定を。
TriggerをGateに変更します。

Instrument Rackのチェーンリストを表示します。

Drum SamplerのDecayを短くします。
KOYASさんは420ms程度に設定しました。

Drum SamplerをInstrument Rack内で複製し、声ネタを入れる…を繰り返します。
ちなみに複製は【Win:Ctrl D / Mac:Cmd D】です。
最後はStrings PadをDrum Samplerに入れます。
ここでは全部で6つ準備しました。

このままだと全部の音が同時に鳴ってしまうため、切り替えられるようにします。
チェーンを表示し、チェーンをずらしていきます。


ずらしたチェーンをMacroに割り当てましょう。

Macroマッピングは0〜5に設定します。
これで、Macroのツマミを回せば音が切り替えられるようになりました。

モジュールでは再生の位置を変えられたので、これも設定しましょう。
Drum SamplerのStart位置をMacroに割り当てます。

MIDIクリップを作り、16分刻みを並べてみましょう。
ただ、このままだと変化がないので、エンベロープを描き込みます。
描き込むパラメータは、先にマクロに設定した【Start】です。

これで、サンプルのスタート位置に変化が起きます。
さらに、マクロに設定した【Chain Selector】をオートメーションRecしましょう。

これでクリップを再生すると、なかなか面白いことになります。
さらにDrum Samplerのエフェクトを切り替えたりするのもアリ。

Pad Synthをネタに使う場合も、Drum Samplerを使います。
操作や仕組み作りは先と同様ですね。
こちらの方はAuto FilterでCut Offを表現したとこ辺りで時間切れです。
ちなみに、KOYASさん曰く『Maxで作ったモノレイク用のパッチがLiveの元』なんだとか。

Q&A
Q:チェーンセレクターとは?
A:どのチェーンを鳴らすのかを選択するのが、チェーンセレクター
Q:Moveにプリセットを保存できますか?
A:今は出来ないけど、そのうち実装される(…はず)
Q:使ってるモジュールは?
A:サンプルパックみたいなのがあるので、そのまま使っている。特にトリートメントはしていない。気になったらする
Q:さらにEQとか足しますか?
A:必要と感じればやる
Q:元ネタのOKラインというか、これ使えるな、の基準は?
A:先の曲に戻る。ジャムセッションのRecから切り出し。シンセのRecにルーティングミスで尺八が入ってたんだが、それが味となっていいかなと思ってOKを出した。いわゆる奇跡
Q:Live 12.1で驚いた新機能はありますか?
A:そこまで驚いたというわけではないんだけど、Undo Historyはちょっと嬉しかった。ブラウザがフルハイト表示出来るようになった
akimの一言
これまた動画が欲しいネタではありますね笑
KOYASさんの解説はわかりやすいので動画を観てもらえたらOKというところはあるんですが、補足的な解説として、このブログがお役に立てれば。
情報はこちらから




まとめ
『サンプルを加工する』というよくある手法であってもいろんな方法があるんだな~と、感心しちゃいました。
今回のプレゼンをそのまま真似するも良し、発展させるも良し。
ご自身の音楽制作に活用していただければ、このブログの甲斐もあるというものです。
以下にAbleton Meetup Tokyoの公式SNS等へのリンクを貼っておくので、フォロー推奨。
ワークショップのお知らせ
『Ableton Meetup Tokyoがすごく役立ちそうなのはわかるんだけど、自分にはレベルが高くて…』という声があることを知りました。
そこで、AMTの立ち上げにも関わったRyoさんの協力を得て、藤沢駅近くにRyoさんが開いたカフェ【THE REF.】でakimが不定期ながらワークショップを開いています。
コンセプトは『自分の曲をもっと良くするために自分で調べられる、あるいは上級者からの提案を理解することが出来る中級者にする』です。
つまり、超初心者大歓迎なのです。
興味ある方、以下のページをぜひともお読みください。
レッスンという選択肢
DAWを使っての音楽制作、もっと楽しみませんか?
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