【コード】とか【コード進行】って、入門者に説明するのってけっこう難しい部分だと思うんだよね。
でも重要だから、ホントは最初に覚えちゃった方が楽だったりするんだよなぁ。
【ベースラインの作り方】を主軸に記事を書くカテゴリー。
具体的な作り方よりも、Bass弾きの考え方とか頭の中を覗く視点が多いかも。
コード≠コード進行
先の【ベースライン制作所~結局、コード進行って何?1】にもちょろっと書いたけど、【コード】と【コード進行】は同じ意味ではないのです。
なぜなら。
コードを並べたのがコード進行ではあるんだけど、同じコードでも役割りが変わるから。
役割りは変わる
たとえば、ブルース進行。
KeyがDの場合、こんな感じ。
D7 | D7 | D7 | D7 |
G7 | G7 | D7 | D7 |
A7 | G7 | D7 | D7 |
これを弾くと『G7でちょっと不安を感じて、A7で不安を感じて、D7で安心』って感じるのではないかと。
でも、G7やA7、D7を単品で弾いても不安や安心は感じないんじゃないかなぁ。
「力強さ」とかは感じるかもだけど。
もう1つ。
Keyを変えて、今回はGで。
Gだと、こんな感じ。
G7 | G7 | G7 | G7 |
C7 | C7 | G7 | G7 |
D7 | C7 | G7 | G7 |
Key=Dで出て来たG7とD7が登場。
でも、同じコードなのに【不安】と【安心】が入れ替わってない?
D7が安心から不安に、G7がちょっと不安から安心に役割りが変わってるように聴こえるかと。
ね?
同じコードなのに役割りが変わったでしょ??
ベースラインを作るとき、コードだけを意識するのではなくて役割りを考えた方がいい場合も多いんだよねぇ。
だって、次に【不安がくる】のか、それとも【安心が続く】のかでフレーズは多少なりとも変わるんだから。
たとえば
俺が作った曲の中だと【百花魁~Ume Liquor~】でブルース進行使ってます。
動画の2:40~辺りの、Bass Soloがそうですね。
メモ程度だけどコード進行も載せてるので、興味があれば是非に^^
サンプル音源を置かない理由
ここまで読んでくれた人の中には
『わかりやすいサンプル音源を置いといてくれればいいのに』
って思う人もいるかもね。
たしかに、世の中には至れり尽くせりなブログやサイトはやまほどありますねぇ。
至れり尽くせりだと便利ですよね。
でも、至れり尽くせりの準備をしてくれてるサイトを一読したところで、その知識、身に付いてます?
付かない人がほとんどじゃない??
やっぱねぇ、手間は多少かかるけど自分で実際に音を出して響きを聴いて・・・ってやらないと身に付かないと俺は思ってるのです。
それなりの時間を掛けて書いたブログを、それなりの時間を掛けて読んでもらってるわけで。
だったら、ちゃんと身に付いて欲しい、と書いた側は思うわけです。
わかった気になって、いざリハスタジオで『あれ??』ってなるんじゃ意味がないというか、もったいないからね。
人それぞれ
『不安も安心も感じない!!』って人もいるかも。
もしそうであっても、その感性自体は間違いじゃないです。
いまや、ノイズだけで曲を作っちゃうようなTrack Makerさんたちもいる時代。
自分が気持ちいいと思える音・音楽の追究こそが音楽家たるゆえんなんだから。
【不安→やや不安→安心】っていうコード進行だって、クラシック音楽の時代は間違いとされてたらしいしね。
誰かがやり始めて、今では気持ちいいとされてるコード進行になっただけの話。
仕事として依頼を請けての音作りならクライアントさんの意向を受けなきゃいけないけど、自分が好きで作ってる音は自分が好きなように作るべき、だと俺は思ってます。
(自戒も含んでますwww)
レッスン、お請けします
このブログを書いている僕(akim)はベースのレッスンもやっています。
バンド生まれバンド育ちで、メジャー在籍バンドのBass担当にもレッスンしていたakimが実践的なベースを教えます。
あなたの『ここが知りたい!』を知れるレッスンです。
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