ポジション、つまり指板のどこで音を出すかってのは意外に気を使ってます。
フレーズの流れによって自然と決まる場合もあるけどね。
でも、そうじゃない場合もけっこう多い。
【ベースラインの作り方】を主軸に記事を書くカテゴリー。
具体的な作り方よりも、Bass弾きの考え方とか頭の中を覗く視点が多いかも。
同じ音でも違う音
BassやGtって、同じ音なのに違うポジションで音を出すことが可能なわけで。
となると、場合によっては『どこで弾く?』ってことも出てくるんですよね~。
ローポジ?ハイポジ?
同じ音程でもローポジ(ヘッド寄り)とハイポジ(ボディより)で出すことが可能なわけで。
たとえば『A』の音。
ここでは3弦(A弦)12fのAを題材に考えてみますね。
同じ音程なのは
- 1弦(G弦)2f
- 2弦(D弦)7f
- 3弦(A弦)12f
- 4弦(E弦)17f
- 5弦(B弦)22f
レギュラーチューニングの5弦Bassであれば、これらが同じ音程ということになります。
最初に書いたとおりフレーズの流れで決まる場合も多々あるけど、ここではその条件は無視して単純に『音』の違いをまずは考えてみます。
絶対ではないけど、低音弦を使った方が音は太く感じられます。
試しに弾いてみるとよくわかると思うけど、1弦2fと4弦17fでは同じ音なのにだいぶ違うはず。
もちろん音程は同じだけど、4弦の方がファットな音に聴こえるんじゃないかな?
逆を言えば、1弦の方がシャープ、とも言える。
この『音程』ではなく『音色・音質』の違いってのはすっごく重要。
運指だけを考えればローポジだけでも弾けるのに、わざとハイポジで弾く理由はこの辺にあったりもする。
たとえばロック系だと、4弦の5fで『A』を弾いてて展開が変わる部分でFillとして3弦12fの『A』を弾く、ってのはある意味常套手段。
なぜなら、2弦7fの『A』よりも3弦12fの方がファットでパンチがある音を出しやすいから。
ファンクやフュージョン系だと、2弦7fの『A』付近でFillを入れるっての多いかも。
音質がシャープだから『抜け』はいい場合が多いよね。
あとは、フュージョン系だと細かい音符が多いから3弦12fまで移動する時間がないってのも理由かも笑
もちろん、ロック系で2弦7fを使ってもいいし、ファンクやフュージョン系で3弦12fを使ってもOK。
要は、運指だけじゃなくて音色・音質でもポジションを考えてるよ、ってこと。
初心者向けの教則ビデオとかだとあまりポジションが動かなくて済む運指で弾いてくれることが多いみたいだけど、実際は音色や音質でポジションを考えているのですよ、Bass弾きは。
加えてテンポやジャンル、フレーズの前後を考えてベストを見つける感じ。
その辺は、ある意味パズルに近いかもね。
もし『TrilianやMODO BASSでBassを打ち込んでるのにBassっぽく聴こえない!』って場合はポジションを考えてみると少しは変わるかもね。
まあBass以外の人、特にGtやKeyが作るベースラインは音数が多すぎたり、使う音がBassっぽくないってのが理由の場合もあるけどね(^^ゞ
その辺は別の機会にしましょうか。
レッスン、お請けします
このブログを書いている僕(akim)はベースのレッスンもやっています。
バンド生まれバンド育ちで、メジャー在籍バンドのBass担当にもレッスンしていたakimが実践的なベースを教えます。
あなたの『ここが知りたい!』を知れるレッスンです。
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