さて、バンドメンバーがコード進行とメロディラインを作ってきました。
アレンジは各パートに任す、とのこと。
ベースライン、どうします?
脱ルート音一発
コードのルート音(トニック)一発で刻み続けるってのもカッコいいよね。
ピック弾きでゴリゴリ行くってのは潔いし、無駄を削ぎ落としたスタイルだよね。
俺の中では松井常松さんがこのスタイルの代表プレイヤー。
ただ、曲によってはそれだけじゃつまらない場合もあるわけで。
そんなときはルート音に3rdと5thを足すって手もある。
R&R系はこういうの多いよね。
が、多いがゆえに弾き方を少しでも間違えるとR&RにしたくないのにR&Rになってしまうというリスクは含んでる。
じゃあ、どうするか。
たとえば音域を広げてみるってのはどうだろう?
オクターブ上
4thのオクターブ上をコード(和音)で弾くと11thになるのに、3rdのオクターブ上は3rdのまま。
『??』ってなるかもしれないけど、細かい理論は気にせずに人間の耳にはそう聴こえる、って思っておけばいいよ。
ってことで、オクターブ上の3rdも足してみよう。
オクターブ上のルート音も5thも、この3rd同様に問題なし。
オクターブ下
オクターブ下も、オクターブ上の同様。
ルート、3rd、5thを足してみよう。
例えば
週一フレーズで弾いた【アヴェ・マリア(バッハ / グノー)】。
この曲のベースラインはコードトーンそのもの。
正確には原曲にコード指定はなくて俺が後付けしたものだから、バッハの意図とは違うかもしれないけど変なコード進行にはなってない・・・はず。
ただし、原曲だとオンコードに聴こえる部分もあるんだけどそれはわかりづらくなると思って避けてます。
TAB譜は5弦用なのでご注意を。
たとえば1小節目。
弾いてる音はG , B , Dの3種類。
オクターブ上を絡めれば、こんなにも広い音域を動くことが出来る。
7小節目。
ここはD7。
弾いてる音はD , F♯ , A , Cの4つ。
ルート音のDを弾くのはF♯ , Aに続いて3番目。
こう弾いても、聴いた感じで問題なければもちろんOK。
ルート音から始めるのだけが正解ではないってことだね。
唯一、17小節目の最後の音だけは C に含まれてない A を使ってます。
これは18小節目の最初の音へのつなぎ、【パッシング・ノート】って捉えるのが自然かな、と。
どんなフレーズや音使いであろうとも、自分が聴いて『カッコいい!』と思ったらそれが正解。
でも、その『カッコいい!』にたどり着くために、コードトーンのような音楽理論(の入り口)を使うのはけっこうな有効策。
コードという形で固まっているコードトーンをブロックのように崩してみると、それまでは見えなかったものが見えてくることも少なくないし。
『動き回るベースラインを作りたいんだけど上手くいかない』ってときは指板上のコードトーンをすべて確認してみると『あっっ!!!』って感じで思いつくかもよ!?
レッスン、お請けします
このブログを書いている僕(akim)はベースのレッスンもやっています。
バンド生まれバンド育ちで、メジャー在籍バンドのBass担当にもレッスンしていたakimが実践的なベースを教えます。
あなたの『ここが知りたい!』を知れるレッスンです。
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