バンド用の曲を作る時って
『このコード進行だとGtはどう弾くかな~』
とか
『このメロ、Voにはキーが高いかなぁ』
とか、メンバーのことを考えてる人って多いでしょ?
どうせなら、Drumをメンバーの音にするのはどうですか?
Drum Rack
Ableton LiveのDrum Rackはシンプルな画面だけど、実はかなりの高機能。
あんなことやこんなことが出来るんだけど、今回はDrum Setを自作します。
使う音はメンバーの音。
音を用意
とにもかくにも音がないと作れないので、Drumの音を用意。
バンド音源を作るときにDrumのRecをしたのであれば最高にいい。
なるべく個別の音、つまりKick/Snare/H.Hなどが分離してると作りやすいのが事実だから。
そういう音素材が無い場合はスマホやハンディレコーダーでRecしちゃいましょう。
販売や配信するのであればRecのクオリティは問題になるけど、自分が曲を作る時に使うだけならある程度の音質があれば問題無しなんで。
で、ここではAbleton Live(Liteは除く)に入ってるループ素材を使います。
Loopmasters MixtapeというPackに入っていて、シンセサウンドデザインやアコースティックドラムなどのサンプルとループのセットです。
これのDrumループ素材を使ってDrum Setを自作します。
アレンジメントビューで
セッションビューからでも出来るんだけど、今回はアレンジメントビューから。
たぶん、そっちの方が楽なんで。
まずは音源をAudioトラックに配置。
ここでは例として【Loopmasters Mixtape】内の【DD1_73-VRB-03】を選択。
ここから先は
- 1音ずつ切り出す
- 一気にスライス(Standard以上)
の2つを好みで選択。
1音ずつ切り出す
使いたい音が少ない場合、たとえばKickだけとかSnareだけとか。
そういうときはこの方法が便利かも。
- 空のMIDIトラックに【Drum Rack】を配置
- ループ素材から使いたい部分を切り出す
- 切り出した素材を手順1のDrum Rackにドラッグ&ドロップ
- 手順2~3を繰り返す
Drum RackにKickやSnareを入れていけばOK。
一気にスライス
「この音もその音も使いたいな」って思うループ素材からの切り出しならこっちの方法が楽。
- ループ素材を右クリック
- 「新規MIDIトラックへスライス」をクリック
- スライスされた音を調整
これは自動でDrum Rackに切り出されるので、やることは「手順3」だけかな。
使いたい音の調整や名前変更、いらない音の削除なんかに時間を使うけど。
この2つ、本当に好みなんでお好きな方をどうぞ。
上手いこと切り出せれば自分とこのDrumを再現できますよ。
とは言っても、KickやSnareにH.Hがかぶっちゃってるパターンはありがち。
そんなときは。。。
邪魔な音をカット
サンプルディスプレイで音の長さを調整、あるいはAuto Filterを使って邪魔な音をカットします。
Auto Filterとは、低音だけあるいは高音だけを通すエフェクトのこと。
これを使って、ここではスネアにかぶってるH.Hをカットします。
- サンプルディスプレイを表示
- スネアを選択
- 【1shot】モードで、音の長さを調整
- Auto Filterをドラッグ&ドロップ←要注意
- Auto Filter(Freq)を調整してH.Hをカット
こんな手順でやればOK。
手順3でドラッグ&ドロップするときはサンプルディスプレイにくっつける形で。
くっつけなくてもAuto Filterは同じ働きをするけど、くっつけるとDrum Rackを保存するときにAuto Filterごと保存出来るからそっちの方が便利。
前半4発がカット前、後半4つがカット後。
Gain等の調整前だから音量は小さいけど、H.Hがほとんどカットされてるでしょ?
カットしたい音がある場合は、同様の手順でほぼOK。
音によっては他の方法を使う場合もあるけど、メンバーのドラムを再現するのであれば大丈夫かと。
KickにかぶってるH.Hもカットして、Gainも調整して出来たのがこちら。
Trackmakeに使うならもっといじりたいところがたくさんあるけど、バンドメンバーの音を聴きながら作曲っていう目的なら十分じゃないかと。
EQで整えて、リバーブかけて・・・ってやりたくなるけど、ここでは割愛。
じゃないと、このブログを公開するのが遅くなるから笑
保存
満足するDrum Rackになったら保存です。
保存アイコンをクリックすれば保存出来るので、好きな名前を付けたりして。
これで、いつでも自分とこのDrumの音を使って作曲出来ちゃいます。
保存先はUser Library/Presets/Instruments/Drum Rackの中。
Ableton Liveを使い始めた当初、どこに保存されたかわからなくなって探しまくったのも今となっては良き思い出www
それにしても、音を切り貼りして好きなように出来るなんて便利な世の中だわ笑
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