オーディオインターフェイスをつないだ。
DAWからもちゃんと音が出る。
さて、Recしてみよう!!
となったのに、なぜか自分が弾いた音が遅れて聴こえるってこと、あるわけですよ。
Ableton LiveっていいDAWなのに、なぜかバンド周りにユーザーが少ない。
ちょっと悔しいので、バンドマン向けに役立ちたくてAbleton Live講座もやってます。
記事を書いてるakimはAbleton認定トレーナーです。
バッファサイズ
レイテンシー
まず、用語として覚えておかなきゃいけないのが【レイテンシー】という単語。
(「レイテンシ」や「レーテンシー」と表記されることもアリ。同じ意味)
DAWやDTMなど、コンピューター上で【音が遅れること】をこういう言い方をします。
レイテンシーに対する設定をDAWやオーディオI/Fでやってあげないと、最初に書いたような音が遅れる現象が起きるわけです。
バッファサイズ
じゃあ、そのレイテンシーへの対処方法とは?ってことですよね。
ここでもう1つ用語を覚えましょう。
それは【バッファサイズ】と呼ばれるもの。
音楽再生時のコンピューターの中を見てみると。
実は【バケツに一定量の音を溜めてから再生】という作業がループしてるんですね。
たとえばBassをDAWにつないで演奏したときには【Bassを弾く⇒バケツに入る⇒一定量が溜まる⇒再生(音が聴こえる)⇒Bassを弾く(以下ループ)】というイメージ。
(DAW上で音楽を流すとき(Mix時等)も同じことがコンピューター内でおこなわれます)
この【バケツの容量】が【バッファサイズ】のこと。
大きいバケツに水を溜めるには時間がかかりますよね?
たっぷり溜まった水を流しきるのにも、それなりに時間がかかりますよね?
小さいバケツなら水は簡単に溜まるけど、大きいバケツと同じ量の水を何回も溜めては流すのを繰り返すことになります。
けっこう、しんどいですよね?
このあたりはPCでも同じことなんで
- 大きいバケツなら溜められる量が増えるから安定はする(PCへの負荷が減る)けど、再生までの時間がかかるのでレイテンシーが大きくなる
- 小さいバケツならレイテンシーが小さくなるけど、溜められる量が少ないのでPCに負担がかかる
という一長一短が存在します。
これを踏まえて。
対処しよう
最初に見るべきはDAWの環境設定画面。
Ableton Liveの環境設定WinならCtrlとカンマの同時押し、MacならCMDとカンマの同時押しで開きます。
さらに【Audioタブ】をクリック。
ここでバッファサイズが変更できるのであれば、ここで設定。
変更できない場合は、オーディオI/Fの設定画面を開きます。
どこから開くのかはオーディオI/Fによると思うんで、ここでは割愛。
Winの場合だと【スタート⇒すべてのプログラム⇒オーディオI/Fのメーカ名のフォルダ】内にあったりするかな。
どうしても見つからない場合は、メーカーのサポートページからのダウンロードが必要な場合もあるので、その辺は頑張ってみてください。
(それくらいは自力で出来るようになった方が便利・・・というかメーカーごとに違いがあるのでここで説明するのは無理(-_-;))
で、開いたらそこでバッファサイズの調整。
(俺のだとブロックサイズと表示されてるけど気にしない)
レイテンシーが大きいならバッファサイズを小さく、DAWの再生が追いつかない(遅れる、ノイズが入る)場合はバッファサイズを大きくしてみます。
いろいろ試してみて、自分の環境にとって最適のサイズを探しましょ。
実は、これだけやっても「ちょっとだけ音のズレがある。。。」という現象が起きることがあります。
というか、普通は起きます。
そのズレを極限まで無くすのが「ドライバーエラー補正」。
動画にまとめたのでそちらをご覧ください。
ここまでやれば、ほとんどの場合は直るはず。
もし直らない場合、俺だったら
- DAWに負荷がかかってる⇒トラックをフリーズ
- オーディオI/Fが古い⇒ドライバー更新
- PC本体のパワー不足⇒メモリ増設?
っていう対処を順番にするけど、PC本体がある程度古いとメモリ増設等ではパワー不足をまかなえない場合もあるので、そのときはPCの買い替えを検討するね。
PCって安い買い物じゃないけど、音楽を作れないPCは俺にとってはただの箱なんで、仕方ないね(-_-;)
レッスンという選択肢
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