12 StepでAbleton Liveをコントロール~バンドマンこそAbleton Live~フットスイッチ編

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バンドマンこそAbleton Live

元々は同期モノやオケを流すための機材として調べてたフットスイッチなんですが、パフォーマンス的にも音楽的にも積極的に使えそうということが判明。
となると、使いやすさや頑丈さ、持ち運びやすさも気になるよね~。
ってことで、調べまくって決めたのが【12 Step / Keith McMillern Instruments】。

あ、文中では【フットスイッチ】って書いてますが、他の呼び方として【フットペダル】とか【MIDIフットコントローラー】とかの呼び方もあります
基本的には同じものだと思ってもらってOKです。

Ableton LiveっていいDAWなのに、なぜかバンド周りにユーザーが少ない。
ちょっと悔しいので、バンドマン向けに役立ちたくてAbleton Live講座もやってます。
記事を書いてるakimはAbleton認定トレーナーです。

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Ableton Pushは、ほかのものに気を取られることなく、表現力豊かな演奏、制作、パフォーマンスするための楽器です
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Ableton Live講座動画のアプリ作りました。

デモ動画

Ableton Liveと12 Stepと楽器があれば、こういう演奏(パフォーマンス)が可能になるよ、って感じのデモ動画です。

では、実際にはどうすればいいのか。
そのあたりのことを解説していきます。
が、まずは前振りというか、キッカケなんかから話していきますね。

キッカケ

2019年末に、Gt:Tazz-KとBa:akimの音楽ユニット【風雷坊=FuRaiBou=】でライブをやりまして。
音源をMacで鳴らしたんですが、PlayやStop等の操作をフットスイッチ【Softstep(初代) / Keith McMillern Instruments】でやったんです。

足元はあまり映ってないんだけど、そのときの動画はこちら。

そのとき使ったSoftstep(初代)ってのはこちら。

マルチセンサーによる5つの動きによるフットコントロール

で、フットスイッチでMacを操作するというのが思った以上に面白くて。
音源のPlayやStopのみならず、セッションビューに置いたワンショットのクリップをPlayするってことも出来ちゃいまして。
『これは、いろんな可能性がある!』と思ったんだけど、実はこのフットスイッチは借り物なんですわ(;^_^A
なので、ちゃんと自分用のを購入しようと思い立った次第。

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12 Stepに決めた理由

いろいろと情報を漁ったあげく、最終的に【12 Step】を購入するに至ります。

ギターやベースを弾きながら、キーボード音源を重ねたり、など足下でのキーボード操作が可能なMIDIフットコントローラー

公式サイトには以下のような説明があります。

ギターやベースを弾きながら、キーボード音源を重ねたり、など足下でのキーボード操作が可能なMIDIフットコントローラーです。
そしてノート情報以外にベロシティ、ピッチベンド、アフタータッチ等のMIDI情報を送信可能で、傾き操作でピッチベンドや音色のクロスフェード、アフタータッチなど様々なモジュレーションを操ることができます。

Keith McMillern Instruments(Pearl楽器)

この情報だけでも十分にそそるんですが、他のフットスイッチとの違いがわかりづらいですよね。
どこが決め手だったのかというと。

持ち運び前提

作業場に据え置きで使うのであれば大きさや重さはそんなに気にしないんだけど、ステージに持ち込むための機材なので持ち運びが楽なのがいいわけで。
その点、12 Stepは

厚み:24mm、幅:450mm、奥行き:105mm 重さは453グラムの超コンパクトな仕様

Keith McMillern Instruments(Pearl楽器)

となっております。

PCキーボードより幅が広くて、奥行きが狭い感じかな。

ステージ上は危険

ステージに持ち込むのであれば、もう1つ気になるところが。
それは【耐久性】。

電子機器ってことは精密機器なわけで。
でも、ステージ上って精密機器にとっては意外に危険な一面もあるよね。
飲み物をこぼしちゃうこともあるし、踏みつけちゃうこともあるし。
その点、12 Stepは

カーボンファイバーによる頑丈・防水設計

Keith McMillern Instruments(Pearl楽器)

となっております。
頑丈さに関しては動画の方がわかりやすいかな?
公式の動画をお借りして。。。

https://www.keithmcmillen.com/products/12-step/

あの御方も使用

それと、御大がお使いになってるのも決め手だったかも。
『そういうのって、ただの宣伝でしょ?』という見方もあるとは思うけど、実際にステージ上で使ってる映像は安心感を与えてくれるよね。

Keith McMillen Instruments
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セッティング開始

では、いよいよセッティングを開始します!
公式マニュアルも用意されてますが、すべて英語です。
英語がある程度出来る方であれば難しくない文章ですが、まあ、苦手な方にとっては『orz』って感じですよね(^^ゞ
ってことで、ここではマニュアルを読みつつ、公式サポートさんにもお世話になった僕が12 Stepの使い方を日本語で書いていきます笑

まず、環境としては

  • Windows10(デスクトップ) / Ableton Live10 Suite
  • Macbook Mojave-10.14.6 / Ableton Live10 Suite

でセッティングしました。

※追記
12 Step導入当時は上記の環境でしたが、その後OSのアップデートなどをしています。
もちろん、アップデート後も問題なし。

まずはEditorをダウンロード

Editorを使わなくても12 StepでAbleton Liveをコントロールすることは可能なんですが、あった方が何かと便利。
というか、最初と2番目にやっておくべき大事なことに使うのです。

それは【ファームウェアアップデート】と【スクリプト】。

ってことで、EditorをKeith McMillern公式サイトからダウンロードしましょう。

Downloads | Keith McMillen Instruments

いくつかダウンロード用のリンクがあるので以下の画像を使って説明すると

  • 青枠⇒Mac OS用Editor
  • 赤枠⇒Windows用Editor
  • 緑枠⇒説明書

となります。

Windowsの項に【Windows 7, 8 and 64-bit only】と書いてますが、僕のWindows10では無事に動いています。
Mac OSに関してはちょっとトラブルがあったので、それも後に書きますね。

ダウンロードするのはEditorだけで大丈夫です。
Documentation(マニュアル)はEditorに同梱されてます。

日本語版マニュアルが!(追記:2021/5/28)

パール楽器さんが頑張ってくれたのでしょう。(何様目線だ)
日本語版マニュアルが配布されています。
以下のページからダウンロード出来るので活用してください。

12 Step | Keith McMillen Instruments
■12STEP 取扱い説明書(日本語版) ※PDFファイル  15.7MB ◆ 12 Step 取扱い説明書(英語版) ※PDFファイル 1.42MB ◆

ファームウェアアップデート

Windows編

まずはダウンロードしたZipファイルを解凍します。
解凍したフォルダ内のEXEファイルをダブルクリックすればEditorが起動します。

ここで12 Stepを接続します。
すると【IS NOT CONNECTED】が【IS CONNECTED】に変わります。

次に、画面上部メニューで【Hardware⇒Update/Reload Firmware】をクリック。

確認画面が出るので、バージョンを確認して【Update】をクリック。
もし、アップデートされるバージョンと12 Stepにあるバージョンとが同じなら【Cancel】で大丈夫です。

ちなみに

  • Expected⇒アップデートされるバージョン
  • Found⇒12 Stepの現在のバージョン

ですね。
画像はUpdate後にキャプチャしたので両方とも同じバージョンですが、Update前は【Found: 26】と表示されてた・・・はず。

【Update】をクリックしたらファームウェアアップデートが始まるのでしばし待機。
その後【Update Complete】の画面が出たら【OK】をクリック。

これで、ファームウェアアップデートが完了です。

Mac編

実は、MacにEditorをインストールする際にちょっとしたトラブルがありまして。
公式サポートさんに連絡したら速攻で返事をいただいて無事解決したので問題は無いです。
その辺のことも書いておきますね。

トラブル1つ目

まずは、ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックです。
この辺は通常のアプリインストールと同じですね。

続いて【12_Step_Editor_Mac_V2.0】をダブルクリックで、Finderがさらに開きます。

ここで【12_Step_Editor.app】をダブルクリックすればEditorが起動します。
が、12 Stepを接続しても【IS NOT CONNECTED】のままで認識されず。。。
公式サポートさんに問い合わせをしました。

トラブル1つ目の対処

公式サポートさんから速攻でお返事いただきまして。
どうやら、Mac OSの日本語設定(というか英語以外の言語)が邪魔をしてるようだと。
以下の手順を教えていただきまして、無事解決です。

  1. 【アプリケーション】フォルダの【ユーティリティ】フォルダからAUDIO MIDI設
    定のMIDIウィンドウを開く
  2. 12 Stepの接続を解除した状態で、MIDI設定内の12 Stepのアイコンを削除(この時の設定言語は日本語)
  3. 【システム環境設定】内で言語に英語を追加、日本語を削除
  4. 言語設定を英語に変えた後に12 Stepを接続(MIDI設定のウィンドウに12
    Stepのアイコンが表示されるのを確認)
  5. 12 Step エディターを開き【IS CONNECTED】を確認
  6. OSの言語設定を日本語に戻す

補足しておきます。

「1」のMIDIウィンドウは、ちょっとわかりにくいところにあります。
メニューバーの【ウィンドウ⇒MIDIスタジオを表示】で表示してください。

MIDIウィンドウを開く
12 Stepのアイコンを削除

そこ以外は文字通りの手順でOKです。

トラブル2つ目

Editorの表示がおかしいんです。
12 Stepにはプリセットが準備されていて、そのプリセットが【Setlist】という名前で一覧表示されてます。
このプリセットに手を加えたり、あるいは新しく自分でプリセットを作ったりすることが出来るわけですが、その【Setlist】が表示されないのです。

で、またまた公式サポートさんに問い合わせを。。。

トラブル2つ目の対処

公式サポートさんから、またまた速攻でお返事いただきまして。
『ごく一部のMac OSで起きるバグ』だそうですが大丈夫、解決します。

  1. エディターを閉じた状態で【アプリケーション】フォルダーに移動し、【12_Step_Editor_Mac_V2.0】フォルダーを開く
  2. 【12_Step_Editor.app】を【12_Step_Editor_Mac_V2.0】フォルダから、システムのメインの【アプリケーション】フォルダにドラッグ
  3. 12 Stepが接続された状態でエディターを起動

これで、僕の場合は無事に【Setlist】が表示されました。

これでMac OSからでも12 Stepのファームウェアアップデートが出来ます。
手順は上に書いたWindows編と同じです。

  1. Editorを起動
  2. 12 Stepを接続
  3. 画面上部メニューで【Hardware⇒Update/Reload Firmware】をクリック
  4. 【Update】をクリックしてしばらく待つ
  5. 【OK】をクリックしてアップデート完了

ここまで来ればWindowsでもMacでも12 stepを使い始めることが出来るんですが、もう1つやっておきましょう。
その方が、結果的に楽です。

トラブル2つ目のアップデート(追記:2021/10/22)

現在はこの2つ目のトラブルは回避されるようになってるみたいです。
このブログを読んでくれた方がツイートしてくれてました。
なので、このトラブルシューティングは現在は不要かと思われますが、何らかの形でお役に立てるかもしれないので残しておきます。

スクリプト

ここに書くものの他にもう1つ、Ableton Liveのセッションビューを操作するためにもスクリプトを入れておくのは必要なんです。
これについては後から書きますね。

これから説明する手順でスクリプトを入れると、Ableton Liveの環境設定画面で12 Stepを設定できるようになります。
具体的には環境設定の【Link/MIDI】タブの【コントロールサーフェス】で、12 Step用の項目【TwelveStep】が選べるようになります。

さらに、【MIDI Ports】にも12 Stepが表示されます。

スクリプト設定前
スクリプト設定後

では、いきましょう。

Windows編

Editorが入ってるZipファイルを解凍し、そのフォルダ内の【Extras⇒Live Clip Launching】フォルダを開きます。
【TwelveStep】という名前のフォルダがありますよね?

これを、Ableton Liveをインストールしたときに出来る【MIDI Remote Scripts】フォルダにコピペします。

【MIDI Remote Scripts】フォルダは、Windows10だと以下の場所にあるはず。C:\ProgramData\Ableton\Live 10 Suite\Resources\MIDI Remote Scripts

コピペした後、Ableton Liveを起動すればOK。
【Ctrl + ,】で環境設定を開き、コントロールサーフェスのドロップダウンリストから【TwelveStep】を選択します。

MIDI Portsの設定は【トラック】と【リモート】をオンにすればOK。
【入力】【出力】で選んだポートと、Inputのポートを同じにしないと上手く動かない(音が出ない)ことがあるのでご注意を。

Mac編

【12_Step_Editor_Mac_V2.0⇒Extras⇒Live Clip Launching】を開きます。
【TwelveStep】フォルダを、Ableton Liveの【MIDI Remote Scripts】フォルダにコピペします。

【MIDI Remote Scripts】フォルダは以下の場所にあるはず。
Ableton Live/Contents/App-Resources/MIDI Remote Scripts

コピペ後、Ableton Liveを起動して【Cmd + ,】で環境設定を開き、コントロールサーフェスのドロップダウンリストから【TwelveStep】を選択します。
MIDI Portsの設定は【トラック】と【リモート】をオンにすればOK。

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あるといいモノ

音を出す前に準備しておくといいモノがあります。
それは【

12 Stepの足で踏む部分【ステップ】の幅が1.5㎝程度なんです。
で、材質が硬質ゴムっぽくて、Velocity(踏む強さで音量が変わる)も感知するので、裸足や靴下だとちょっと踏みづらいんですよね。
実際のステージ上ではおそらく靴を履いて踏むでしょうから、いい練習になりますし。

僕はその辺の靴屋さんで、600円位のスニーカーっぽい靴を買いました。

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音を出そう

ここからはWindowsもMacも共通です。

とりあえず音を出す

Ableton Liveを起動し、12 Stepを接続します。
なんでもいいので、LiveのMIDIトラックにインストゥルメントを入れましょう。
12 Stepはコードも鳴らせるので、和音がキレイなインストゥルメントがいいですね。
わかりやすいように【Grand Piano】あたりにしておきましょうか。

Grand Pianoを入れたら、そのトラックのアームボタンもOnにします。

この状態で12 Stepを踏んでみましょう。
下段を左から踏んでいけば12 Stepの魅力が理解しやすいかと。

ドレミファソラシド♪って鳴りましたか?
鳴らなかったら

  • もう一度環境設定を開いて接続を確認する
  • Ableton Liveのトラックを一度【オフ】にして、もう一度【オン】にしてみる
  • 他のUSBポートに12 Stepを接続
  • Ableton Liveを再起動
  • Editorを閉じる
  • 認識するまで数秒かかる場合もあるので、少し待ってみる

などを試してみてください(僕はいろいろ試しました)。

僕のWindows環境だと、Editorを開いている状態だとAbleton Liveでは認識しないみたいです。
(正確には、認識はするけど音が出ない)
なので【Editorは設定が必要な時にだけ開く】という自分ルールを作りました。
Ableton Liveを開いた後にEditorを開いた場合は、Editorに【IS NOT CONNECTED】が表示されます。
もし、Ableton LiveとEditorを同時に開いてしまった場合は

  1. Ableton LiveまたはEditorを閉じる
  2. 12 Stepの接続を解除(USBケーブルを抜く)
  3. あらためて12 Stepを接続

という手順を踏んでいます。
同様な症状で悩んでる方は試してみてください。

さて、音が出たことを期待して話を進めます。
12 Stepはデフォルトだと音(MIDI信号)の配置が以下のようになっています。

画像引用元:Keith McMillern Instruments(Pearl楽器)

つまり、鍵盤楽器の1オクターブ分ってことですね。

オクターブを上げ下げ

デフォルトだと【C2】の高さから音が始まります。
これをオクターブ上げ下げしましょう。

あ、アルファベットの横の数字についてですが。
数字が小さいと低い音、数字が大きいと高い音を示します。
【C2】の1オクターブ上は【C3】、【C2】の2オクターブ下は【C0】、さらにオクターブ下は【C-1】と表記されます。

以前書いた記事もあるので、良ければ参考にしてください。
0~127の数字の意味】にちょこっと書いてあります。

【Select】を長踏みして【Select Mode】に入ります。
各ボタン上部にある赤LEDが点滅します。

この状態でSelectボタンの【右ボタン(+Oct)】を踏むとオクターブアップ、【左ボタン(-Oct)】を踏むとオクターブダウンします。

画像引用元:Keith McMillern Instruments(Pearl楽器)

LED部分には【12】【00】【-24】など、元のキーからどれだけ上がったか下がったかが表示されます。
(上画像で【BASS】と表示されている部分)

プリセットを使う

12 Stepには面白いプリセットが数多く準備されてます。
Editorの【Setlist】タブを開けばこれだけの数が!

このプリセットを選ぶのは、12 Stepでやります。
【Send setlist to 12step】ボタンは、カスタマイズしたSetlistを12 Stepに送るボタンです。
プリセット選択ではないのでご注意を。
(僕はプリセット選択だと最初は勘違いしました(;^_^A)

では、12 Stepでどうやるか。

  1. 【Select】ボタンを長踏みして【Select Mode】に入る(各ボタン上部にある赤LEDが点滅)
  2. 【Enter】ボタンを踏んでLED表示を【00_】にする
  3. 【+10】ボタンまたは【-10】ボタンを踏んで、プリセットの数字の10の位を選ぶ
  4. 【1】~【0】ボタンを踏んで、プリセットの数字の1の位を選ぶ

と、こんな感じ。

例えば【21.Major 3rds】を選ぶ場合は…

  1. 【Select】ボタンを長踏みして【Select Mode】にする
  2. 【Enter】ボタンを踏む(LED表示が【00_】に)
  3. 【+10】ボタンを2回踏んで、LED表示を【02_】にする
  4. 【1】ボタンを踏む
  5. LED表示が【3rd】になり、【21.Major 3rds】の和音が鳴る
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プリセットをカスタマイズ

プリセットを好みにカスタマイズして、新たにプリセットを作りましょう。
カスタマイズはEditorでおこないます。
例として【Key=Dのダイアトニック+α】を作ってみます。

【PRESETS】のドロップダウンリストから【Diatonic Triads】を選びます。
【Diatonic Triads】を選んだ理由は作りたいプリセットに近いからです。
1から作ることも出来ますが、近いものをカスタマイズするのが楽ですからね。

【C】のトライアドが設定されているボタンをマウスでクリック(選択)します。

【C】のトライアドを選択した状態で【Transpose Up】ボタンを2回クリックします。

【Transpose Up】ボタンは選択したボタンに入ってる音を半音上げ、【Transpose Down】ボタンは半音下げしてくれます。
ここでは【C】を【D】にしたいので【半音2つ上げる⇒2回クリック】ってことですね。

2回【Transpose Up】ボタンを押したので、【C2, E2, G2】が【D2, F#2, A2】に変わりました。
Key=DのDメジャーコードですね。
これを各ボタンで繰り返します。
下段だけ、やってしまいましょう。

これで、下段は【Key=Dのダイアトニック(トライアド)】になりました。
が、個人的に7thを入れたいところもあるんですよね。
なので、そこだけ音を追加しましょう。

候補は以下の3つ。

  • Em⇒Em7
  • A⇒A7
  • C#dim⇒C#m7-5

例として、Em⇒Em7をカスタマイズしてみましょう。
Emが入ってるボタンを選択します。

足したい音を、下のキーボードから選びます。
マウスでクリックすれば、自動で追加されます。

これで【Em】が【Em7】に変わりました。
同様に【A⇒A7】に、【C#dim⇒C#m7-5】にカスタマイズします。

もっとカスタマイズすることも出来ますが、この辺で一度保存しておきましょうか。

まずは【DISPLAY NAME】も変えましょう。
この4文字は12 StepのLEDに表示される文字です。
使える文字は【アルファベット】と【0~9】そして【-】と【_】です。
ただし【K, M, V, W, X】の5文字は使えません。
それを考慮して・・・【DのDiatonic】の省略形として【DDIA】としました。
(この辺、センスが出ると思うので、もっといい4文字があるならそうしてください)

最初に選んだプリセット【Diatonic Triads】に上書きをするなら【SAVE】を、別名保存(新規保存)するなら【SAVE AS】をクリックします。

ここでは【SAVE AS】します。

ウィンドウが表示されるので、名前を入力します。
ここでは【Key=D Diatonic】としました。
名前を入力したら【SAVE AS】をクリックします。

【Setlist】タブを開き、新しいプリセット【Key=D Diatonic】を読み込みましょう。
【58】が空なので、そこに読み込みましょうかね。

このままでは12 Stepで使えないので、Setlistを12 Stepに送ります。
12 Stepを接続した状態で【Send setlist to 12step】ボタンをクリックします。
12 StepのLEDに【Load】がしばらく表示されるので、しばらく待てばOK。

12 Stepにちゃんと送られたか確認しましょう。
新しいプリセットは【58】に入ってるので・・・

  1. 【Select】を長踏み
  2. 【Enter】を踏む
  3. 【+10】を数度踏んで【05_】表示にする
  4. 【8】を踏む

LEDに、先に設定したDISPLAY NAME【DDIA】(表示は【ddIA】)が表示されればOK。
あとは、音を確認してOKなら無事完了!

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Liveを操る

プリセット:Live Clip Launching

12 StepにはAbleton Liveを、正確にはAbleton Liveのセッションビューを操作できるプリセットが準備されてます。
それを使ってみましょう。

あ、まだスクリプトを入れてない場合は先に書いた【スクリプト】の項に戻ってくださいね。
スクリプトを入れないと、ここから先は使えないので。

さて、Liveを操作するプリセットは【Live Clip Launching】。
デフォルトだと【10】に入っています。

12 Stepで【10】を選びましょう。
で、Ableton Liveも起動してセッションビューを開きましょう。

【Live Clip Launching】は以下のように動きます。

クリップ再生の範囲は、LiveのTrack1~7までです。
シーン再生はトラック数に影響されませんが、ライブパフォーマンス等に使う場合は気を付ける必要がありますね。

自力でプリセットを作る

12 Stepから送られるのはMIDI信号なので、MIDIマッピングをすることによってLiveを操作することが可能です。

  1. Ableton LiveのMIDIマップボタンを押す⇒マッピングできる箇所の色が反転
  2. マウスで12 Stepから操作したいつまみやスイッチを選択
  3. 「2」で選択したつまみやスイッチを操作したい12 Stepのボタンを踏む
  4. 手順「2~3」を繰り返す
  5. MIDIマップボタンを押して終了

MIDI信号は音の高低によって変わります。
オクターブを上下することによって、いくつものMIDIマッピングをすることが可能になります。
プリセットを切り替えることによっても違うマッピングを使うことが出来ますが、パフォーマンススタイルによってはスピードを求められることもあるはずです。
この辺、上手く使い分けられるといいですね。

プリセット用メモ

プリセットの基本が固まるまでは、いろいろ試行錯誤することになると思います。
あるいは『曲によってプリセットを少し変える』なんてこともあるかもしれませんね。
そういうとき用に、プリセットをメモするテンプレ作りました。
必要とあれば、ダウンロード⇒プリントアウトして使ってください。

記入例はこんな感じ。
12 Stepの右にあるのは【Expression Pedal】。
それについての解説は次項で。

ちなみに、このメモを使って作った曲はこちら。

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Expression Pedalを接続する

12 Stepには【Expression Pedal】を接続することができます。
ペダルを接続すると、ワウペダルやボリュームペダルを模した演奏が可能になります。

で、ブログネタの運が回ってきたのか、ペダル接続でもちょっとしたトラブルが。

僕が買ったペダルは【M-Audio / EX-P】。

コンパクトなエクスプレッション・ペダル / ステレオ標準プラグケーブル(直付)

12 Stepに同梱されているアダプターを使って接続
Ableton Liveの【MIDIマップモード】でペダルをアサインします。
ペダルを向こうに踏み込んだら100%、手前に戻したら0%の設定。

ところが、うまく動作しなくてですね(-_-;)
向こうに踏み込んでも【80%】くらいまでしかいかないのです。

ペダルの初期不良かと思ってM-Audioさんに問い合わせたんだけど『12 Stepのエディターに調整機能はありませんか?』という返事。
ということで、またまた12 Stepの公式サポートさんに助けてメール。。。

お答えは

12stepエディターのペダルソースの”Gain”セッティングを1.25あたりにセットするとフルの0-127になります(1.25あたり、ということで微調整が必要)

とのこと。

助けてメールの前にエディターをじっくり見たはずだったんですが、そこは見落としてたわ。。。orz

今のところ、僕は【1.5】にしてます。
【1.25】だと、僕の環境では0-127にならなかったもので。
微調整の範囲内なので、問題無し。

ちなみに、Keith McMillern推奨のペダルは【Roland / EV5】だそうです。
『細かい調整とか面倒!』って方は、最初から【Roland / EV5】を買うと楽かもね。

シンセ、エフェクター、レコーダー等様々な機器で使用
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さて、ここまで来たらあとは楽しむだけですね。
この長文ブログがお役に立てれば何よりです^^

ギターやベースを弾きながら、キーボード音源を重ねたり、など足下でのキーボード操作が可能なMIDIフットコントローラー

最後にもう一度、文頭に貼ったデモ動画を貼っておきますね。
もろもろの設定方法を理解した上で観てもらうと、また違う発見があるのではないかと。

レッスンという選択肢

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